週刊 サイエンスジャーナル 2014.10.19 号

2014年10月8日、絶好条件の皆既月食!天王星も“衝”観望の好機!

 10月8日、絶好条件の皆既月食が起こる。2011年12月の皆既月食も好条件だったが、今回は宵のころに皆既となるので、さらに見やすい。欠けはじめの18時14分にはまだ月が昇っていない地域もあるが、皆既となる19時25分から20時24分の間は全国で見ることができる。

 月のすぐ右側には6等級の天王星が位置している。明るさが弱まる皆既食の間に、月の直径およそ1~2個分まで離れていくようすを双眼鏡や望遠鏡で見てみよう。満月の姿に戻るのは21時34分だ。

 皆既月食は、月が地球の影に隠れることで、赤銅色の満月を観察できる天体ショー。今回は18時14分頃から欠け始め、19時24分から20時24分まで、1時間ほど皆既月食を観察できる見込みだ。

 食の最大を迎える時刻は、19時54分。当日の天気、8日夜は、西日本を中心に高気圧に覆われて晴れる見込み。だが、北日本や東日本の日本海側では上空の寒気の影響で局地的に雨や雷雨の可能性がある。

 今回の月食中には、月のすぐそばに天王星がある。もし天体望遠鏡や双眼鏡を持っていれば、皆既中の月をたよりにして目にするまたとない機会。見る場所によって位置関係が異なるので、月の大きさと離れぐあいを確かめておこう。
国立天文台


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