彗星塵は存在するか?

 流星塵(micrometeorite)とは、文字どおり流星から生まれた塵(ちり)である。大きさは数マイクロメートル程度だ。

 流星や火球が隕石や隕鉄となって、地上に落下することは極めて珍しいが、それほど大きな流星でなくても完全に気化するわけではなく、目に見えないような微小な燃えかすをつくっている。このような微小な隕石の粒は絶えず地球に降り注いでいる。この微小物体を流星塵と呼んでいる。

 数マイクロメートル。このような小さな粒が彗星の場合にも残るのだろうか?彗星の中心(核)は、一般に汚れた雪だまと呼ばれ、同量の氷とチリからできている。氷の約80%は、水氷で、凍った一酸化炭素が15%を占めている。残りの多くは、凍った二酸化炭素、メタン、アンモニアである。

 科学者達はこのような揮発性の高い、淡い彗星の粒が残って地上まで達するとは考えていなかった。ところが、「地球上には絶対にない」と信じられてきた彗星のちりが地表にあった。



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