「ハイパーカミオカンデ」目指す 国際研究グループ発足

 素粒子観測装置スーパーカミオカンデ(岐阜県飛騨市)を約20倍に大型化した「ハイパーカミオカンデ」計画の具体化を目指し、日米英など13カ国の研究者らでつくる国際共同研究グループが先月31日、結成された。ニュートリノや陽子など素粒子研究の飛躍的発展を目指すという。

 研究グループによると、ハイパーカミオカンデは、内側に約10万個の高感度光センサーがある100万トン級の水槽を備え、ニュートリノなどを観測する計画。約1万1千個のセンサーを5万トンの水槽に備えるスーパーカミオカンデ100年分のデータを、5年で得られるという。

 事業費は約800億円、2018年ごろに着工、25年の実験開始を目指している。計画が進めばニュートリノと、その反粒子である反ニュートリノの違いの測定や、世界初の陽子の崩壊の発見が期待される。宇宙の成り立ちの解明につながるという。



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