宇宙に大量に存在する中性水素原子
宇宙で最も多い元素は水素だ。宇宙空間では水素原子で存在することも多い。だが、なぜか地球上には、水素分子も水素原子もほとんど存在しない。空気中にはわずか 0.00005%である。その理由はもちろん密度が小さく軽いからだ。
一方、化合物としては水素は大量に存在する。その化合物とは何か?そう“水”である。地球は水の惑星と呼ばれるほど水が大量に存在する。水素は岩石の中にも化合物として存在する。ケイ産塩鉱物の中では水酸基(OH)として大量に存在する。
ところが今回、地球内部の鉱物スティショフ石中で、水素が中性原子状態で存在する可能性を、東京大学大学院理学系研究科の船守展正准教授らが示した。陽子の同位体として振る舞うミュオンがスティショフ石の中で電子1個を束縛してミュオニウムとなることを発見して、この新知見がもたらされた。
素粒子 (ちくま文庫) | |
クリエーター情報なし | |
筑摩書房 |
ヒッグスを超えて ポスト標準理論の素粒子物理学 (別冊日経サイエンス) | |
クリエーター情報なし | |
日本経済新聞出版社 |
これより先はプライベートモードに設定されています。閲覧するには許可ユーザーでログインが必要です。
��潟�<�潟��