韓国 MERSコロナウイルス感染者138人に

 エボラウイルスの感染が流行する西アフリカのギニアとシエラレオネで、減少していた新規感染者が再び増加の兆しを見せ始めている。

 一方韓国では、重い肺炎などを引き起こす「MERSコロナウイルス」の感染が拡大している。驚くのは40~50%という死亡率の高さ。エボラ出血熱の死亡率50~80%ほどではないが、このウイルスに感染すると、2週間ほどの間に、発熱やせき、息切れなどの症状が現れ、多くの場合、肺炎を起こして呼吸困難に陥る。

 予防のためのワクチンはなく、治療法も確立されていない。このため、治療は、患者の免疫がウイルスを攻撃できるようになるまで、体力を維持し、人工呼吸器などで呼吸を助ける「支持療法」が柱になる。2003年ごろ中国で流行した、「SARSコロナウイルス」とは別のウイルスだ。

 韓国の保健福祉省は6月13日午前、「MERSコロナウイルス」に感染し治療を受けていた67歳の女性が死亡したと発表し、これで死亡した人は14人になった。また、新たに12人の感染も確認され、これまでに感染が確認されたのは死亡した14人を含め138人となった。



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