プラスチックゴミによる海洋汚染

 2015年2月の調査によると、海に流出するプラスチックごみは、年間800万トンあり、中国が最多排出国だという。不適切な廃棄物処理や不法投棄によって世界各地から海洋に流出したプラスチックごみの量は、2010年の1年間だけで800万トンに上ったとする米大学チームの研究論文が、科学誌サイエンス(Science)に掲載された。

 こうしたプラスチックごみが海洋生物に深刻な危機をもたらしていると警告している。論文によれば、プラスチックごみの海洋流出が最も多かった国は中国で、インドネシア、フィリピン、ベトナム、スリランカが続いている。

 研究では、海に面した192か国・地域における2010年の1人当たりごみ排出量を基にした数理モデルを用い、1年間に海洋に流出したプラスチックごみの量を試算した。排出されるごみに含まれるプラスチックの量や、不適切に処理されたごみの量は、それぞれ1%と仮定した。



海洋と生物 215 Vol.36-No.6 2014
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生物研究社
プラスチックスープの海―北太平洋巨大ごみベルトは警告する
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NHK出版

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