生物のつくる構造物

 生物のつくるものにはどんなものがあるだろうか?

 アリ塚は、アリやシロアリ類が地中から地上へ小高く盛り上げてつくる巣で、内部は多数の小室と入り組んだ通路からなり、女王を中心に数万以上の構成員が社会生活をしている。アリ類で塚をつくる種は少なく、日本ではエゾアカヤマアリが北海道から本州中部山地にかけて分布し、カラマツ林や草地などに針葉樹の葉や枯枝、土などを積み上げて塚(最大,直径2m,高さ50cm)をつくる。この塚はその下にある巣の延長としての機能のほかに、巣の保温と雨水の浸入を防ぐ働きがある。

 ビーバーは「自分の生活のために周囲の環境を作り替える、ヒト以外の唯一の動物」であるとも言われる。 ビーバーのダム作りは、持って生まれた本能的な行動で、教わらなくても自然にできるようになると言われている。 水辺の木を齧り倒し、泥や枯枝などとともに材料として、川を横断する形に組み上げ、大規模なダムを作る。オスの役目で縄張りには尿をかける。ダムによってできた“ダム湖”の中心部にも木を組み上げ、密閉された個室状の巣を作る。巣の床は水面より上にあるが出入り口の通路だけは水面下にあり、天敵の侵入を巧妙に防いでいる。ダムを利用することでこうした水位を常に保っている。 長い年月の間にはいくつもの“ダム湖”が作られ、これによって岸辺の総延長が伸長し、食物をとる範囲が増えることになる。




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