世界人口の3分の1、天の川見られず
天の川を見たことはあるだろうか?私がハッキリと天の川を見たのは、もう50年も前、両親の故郷である、四国、愛媛の今治で見た天の川であった。「この雲のように見える広がりが、星々の集まりであるのか...太陽はこのような天体の1つに過ぎないのだ」
当時は街灯などほとんどない時代である。このとき初めて宇宙の広がりというものを感じた。その後数年、都会の喧騒を忘れて故郷に帰る、お盆の時だけ体験できる楽しみになった。だが、カエルの声だけはいつまでも鳴り響いていた。
現代ではこれほどの暗闇にはめったに出会えない。世界の人口の8割以上が街の照明などで夜空が明るくなる「光害」の影響を受けており、約3分の1は「天の川」が肉眼で見られなくなっていることが欧米の研究チームの分析でわかった。
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