プラスチック海洋汚染 最果て南極にも

 近年、南極に生息するペンギンの身体から、PCBという化学物質が検出されている。PCBは科学技術の発展に貢献した物質であるが、生物の体内に入ると排出されずに蓄積してしまう。人のほとんどいない南極の大自然に暮らすペンギンにPCBが蓄積するのは何故だろうか?

 人類のつくった化学物質が南極まで汚染している事実を知ったのは、最近のことである。PCBは揮発性なので、地球をとりまく大気の流れが、南極までPCBを運び、食物連鎖によってペンギンの体の中で生物濃縮が起きていた。それだけではない、最近、固体であるプラスチックも南極に浮遊していることが分かった。

 2016年9月、九州大や東京海洋大の調査で、生態系への悪影響が懸念される微細なプラスチック(マイクロプラスチック)が南極海にも浮遊していることが分かった。マイクロプラスチックは人口が多い世界の沿岸部で多く見つかっているが、南極海での検出報告は初めてとみられる。九州大の磯辺篤彦教授(海洋物理学)は「人間の生活圏から最も遠い南極海で見つかった。地球上のどこにでも存在すると考えられる」として調査の拡大を訴えている。



海洋と生物 215 Vol.36-No.6 2014
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