コカ・コーラが健康食品の仲間入り?

 これには驚いた人も多かった。「コカ・コーラ」から、史上初のおいしいトクホコークが誕生した。脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする、特定保健用食品 「コカ・コーラ プラス」である。3月27日(月)から全国で新発売された。値段は1本158円(税別)。

 「コカ・コーラ」などの炭酸飲料は健康によくないというイメージはあったが、健康食品というイメージはなかった。飲んでみると確かにおいしい。味はこれまでと変わらない。しかし問題の砂糖は入っていない。入っているのは、難消化性デキストリン(食物繊維)である。

 難消化性デキストリンは食物繊維不足を補う目的で作られたもので、そもそもデキストリンとは、数個のα-グルコースがグリコシド結合によって重合した物質の総称で、デンプンの1種。



 まず、トウモロコシのデンプンを培焼し、アミラーゼ(食物として摂取したデンプンを消化する酵素)で加水分解する。その中で難消化性成分を取り出して調製した水溶性の食物繊維が難消化性デキストリン。これが健康成分として認められているので特定保健用食品となった。

 主な健康効果は、糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)、整腸作用 脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)、内臓脂肪の低減作用などである。

 デキストリンは甘さは感じない。甘味料としてアスパルテームが入っている。アスパルテームはアミノ酸由来であり、フェニルアラニンのメチルエステルと、アスパラギン酸とがペプチド結合した構造を持つジペプチドのメチルエステルである。

 米国食品医薬品局 (FDA) の審査では、経口摂取されたアスパルテームの大部分が分解も代謝も受けずに体外に排泄されるという結果が出ている。つまり、ほとんどカロリーはなく、無害。


 「トクホ」と炭酸飲料の意外な組み合わせ

 「トクホ」という言葉を様々な場所で目にする機会が年々増えてきた。「トクホ」とは何か?

 トクホとは、特定保健用食品のこと。特定保健用食品は、科学的に保健効果が証明された成分を含んだ食品。1991年に特定保健用食品制度が開始し、トクホ認定を受ければ成分の効果を表示することができるようになった。トクホ認定された食品は2016年3月末時点で1238品目。トクホ市場は1997年の1315億円から2015年には6391億円と年々拡大を続けている。

 拡大するトクホ市場のなかで最も勢いがあるのが「飲料」。2009年に1315億円だった市場は2015年には2290億円となった。そのトクホ飲料業界で、コカ・コーラが『トクホコーラ』参入を発表して話題となっている。

 コカ・コーラはこれまでトクホのお茶の販売は行ってきたが、今回発売を開始するのは主力商品である『コカ・コーラ』のトクホバージョン。トクホ飲料業界で、コーラ飲料はお茶の次に大きなシェアを持っている。

 実はトクホの炭酸飲料は初めてではない。現在のトクホコーラ飲料はキリンビバレッジの「キリン・メッツコーラ」と、サントリーの「ペプシスペシャル」の2商品が出ている。

 2012年にトクホコーラ飲料は発売を開始し、健康を気にしてコーラを飲まなくなった成人男性を中心に支持を受けヒットした。しかし2014年以降は縮小傾向である。コカ・コーラはブランドの強みとトクホでも変わらない味の追求で、シェア獲得と拡大を目指す。

 日本独自の制度で、国際的にも注目を浴びる「トクホ」。『コカ・コーラ』の参入で、トクホ業界は更に盛り上がっていくことが予想される。


日本市場向けにおいしさと機能性を両立させた「コカ・コーラ」の新製品開発の構想からスタート

 「コカ・コーラ」製品は、「コカ・コーラ」ならではのおいしさと質を担保するため、従来コカ・コーラ社のアトランタ本社が主導し、グローバル視点で開発されてきた。しかし、日本人はおいしいものへのこだわりが強く、日本市場は多種多様な飲料製品が並ぶ厳しい競合環境下にある。さらに、高齢化社会によって消費者の健康寿命への意識が非常に高い特殊な市場。そうしたことから、日本向けに「コカ・コーラ」ならではのおいしさと新たな機能価値を提供できる製品開発を2007年から取り組み、「コカ・コーラ」ブランドでトクホ機能を持った製品の新処方開発に動き始めた。

 日本における特定保健用食品(トクホ)の飲料市場は、2011年以来伸張が続いており、2016年に販売金額が最も多かったカテゴリーは茶系飲料で、次いでコーラ炭酸飲料となっている。しかし、カテゴリー別のシェアをみると、トクホのコーラ炭酸飲料は2012年に発売されてから2013年に拡大して以降は縮小傾向が続いており、当社調査において、日本の消費者はトクホの炭酸飲料にもおいしさを求めていることが明らかになった。

 「コカ・コーラ プラス」は、日本のお客さまにご満足いただけるよう、コカ・コーラ社が妥協せず長年かけて誕生させた「コカ・コーラ」ならではのおいしさと機能性を兼ねそろえた「コカ・コーラ」史上初の特定保健用食品。期間限定製品以外で、日本市場をターゲットにした「コカ・コーラ」の新製品は、2017年に60周年を迎える日本の「コカ・コーラ」ビジネスの歴史においても初めてのこととなる。(C) COCA-COLA(JAPAN)COMPANY


 より多くのお客さまに、「コカ・コーラ」ならではのおいしさを

 「コカ・コーラ」のワンブランド戦略は、世界No.1飲料ブランドである「コカ・コーラ」の下に、「コカ・コーラ」ブランドの全製品を統合し、すべての製品で「コカ・コーラ」の変わらぬ魅力とおいしさを訴求するとともに、お客さまの好みの味やライフスタイル、それぞれのライフステージに合わせて機能的な価値から選択肢を提供する。

 炭酸の刺激と独特の味わいで誕生から130年以上にわたり、変わらないリフレッシュメントをもたらしてきた「コカ・コーラ」。糖類ゼロ、カロリーゼロでゴクゴク飲める「コカ・コーラ ゼロ」、糖類ゼロ、カロリーゼロに加えカフェインゼロを実現した「コカ・コーラ ゼロカフェイン」(2017年3月6日から「コカ・コーラ ゼロフリー」から製品名変更)。そして、新たに糖類ゼロ、カロリーゼロのトクホの「コカ・コーラ プラス」が加わって、よりお客さまが、より多くのシーンで「コカ・コーラ」のおいしさをお楽しみいただきたい。

 「コカ・コーラ プラス」は新処方により、難消化性デキストリン(食物繊維)を製品1本(470ml)当たり5g配合。1日当たり1本を食事と一緒に飲用することで、食事から摂取した脂肪の吸収を抑え、食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする。「コカ・コーラ」ならではのおいしさとトクホの機能を糖類ゼロ、カロリーゼロで実現した「コカ・コーラ プラス」。健康が気になるけれど、おいしさにはこだわりたい40代以上の日本人にトクホコーラ炭酸飲料の新たな選択肢を提供し、大人の食事をさらに楽しくしていく。

 難消化性デキストリンは、水溶性の食物繊維のため、飲料などに溶解して摂取しやすい食物繊維。食事とともに摂取することにより小腸での糖や脂肪の吸収を抑え、食後の血糖値や血中中性脂肪値の急激な上昇をおだやかにする効果がある。

 「コカ・コーラ プラス」は、「コカ・コーラ」史上世界初となるトクホ製品です。現在発売中の「コカ・コーラ」ブランド製品にはない、新たな特長を持つ製品であることが一目でわかるように、パッケージのベースカラーにホワイトを採用。キャップ、ロゴ、製品名、そしてトクホ機能など製品特長を伝えるポイントは「コカ・コーラ」のブランドカラーであるレッドで統一した。シンプルでありながら強い印象を残すデザインで、店頭での視認性を高めるとともに、さまざまな飲用シーンの中で目立つパッケージに仕上げている。(C) COCA-COLA(JAPAN)COMPANY


 難消化性デキストリンとは何か?

 難消化性デキストリンは食物繊維不足を補う目的で作られた そもそもデキストリンとは、数個のα-グルコースがグリコシド結合によって重合した物質の総称で、デンプンの1種。

 難消化性デキストリンとは、読んで字のごとく「消化しにくいデキストリン」というわけだが、どういうものだろうか?

 まず、トウモロコシのデンプンを培焼し、アミラーゼ(食物として摂取したデンプンを消化する酵素)で加水分解する。その中の難消化性成分を取り出して調製した水溶性の食物繊維が難消化性デキストリンである。

 日本人の食生活が欧米化し、食物繊維の役割が重視されるようになったため、不足しがちな食物繊維を補う目的で作らた。低粘性・低甘味で水溶液はほぼ透明、耐熱性・耐酸性に優れている食品素材。ミネラルの吸収が阻害されないため、さまざまな食品に応用されている。

 安全性はどうだろうか? 古くから食品に利用されてきた素材・難消化性デキストリンについて、アメリカのFDAは、1日の摂取量の上限を明確に定める必要がないほど、安全な食品素材であると認めている。また、厚生労働省許可による特定保健用食品として一定の機能表示がされており、安全であることも認められている。

 過去の安全性を調べたヒト試験では、難消化性デキストリンを1日3回毎食前に10gを16週間にわたり摂取した結果、血圧などの生理学的検査値はなんら異常を認めず、またその他の臨床検査値、特に血清たんぱく質、Ca(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)などのミネラル濃度について、難消化性デキストリン摂取が原因となる変化はまったく認められなかったと報告されている。さらに、試験期間中、下痢などの胃腸症状をはじめ、とくに問題となる症状はまったくみられず、安全であると判定されている。(出典:臨床栄養 Vol.83 No.3 P301-305 1993)


 難消化性デキストリンは体内でこう働く

 難消化性デキストリンには主に5つの作用がある。

1.糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用)、2.整腸作用、3.脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用)、4.内臓脂肪の低減作用、5.ミネラルの吸収促進作用である。

1.糖の吸収スピードの遅延作用(食後血糖の上昇抑制作用): 食事から摂った炭水化物(糖質)は、体内でブドウ糖に分解される。そのあと小腸で吸収されて肝臓へ送られる。この小腸で糖が吸収されるときに、難消化性デキストリンの働きで、糖の吸収スピードがゆるやかになることがわかっている。

 ラットおよびヒトを対象としたいくつかの糖質の試験では、難消化性デキストリンは、ブドウ糖や果糖などの単糖類には影響を及ぼさず、麦芽糖の血糖上昇をおさえる作用があったことが確認されている。

 難消化性デキストリンは、麦芽糖の分解を抑制することで、食後血糖値の上昇をおさえた。さらに、難消化性デキストリンを食事と共に摂取したヒト試験でも、食後の血糖値の上昇をおさえることが確認されている。

 被験者36人に対して、うどん定食を難消化性デキストリン5g配合したお茶と一緒に投与すると、ふつうのお茶と一緒に投与した時と比べて、血糖値の上昇が有意に抑制された。

2.整腸作用: 難消化性デキストリンは、水分を抱えこみ保持する性質があるため、便のやわらかさを保ち、便量を増やし、便の通過時間を短縮させる作用がある。また、腸内細菌叢(ちょうないさいきんそう)を改善するなど、整腸作用と関わりのある生理作用が多く見いだされている。

 過去のヒト試験では、難消化性デキストリン摂取により糞便量および排便回数の増加が認められたと報告されている。難消化性デキストリンを1日5gまたは10g摂取することで、排便回数と糞便量が増加し、便の性状と排便後の感覚が良好になったという結果が得られている。(出典:難消化性デキストリンのヒト便通に及ぼす影響。栄養学雑誌 Vol.51 No.1 P31-37 1993)


3.脂肪の吸収スピードで遅延作用(食後中性脂肪の上昇抑制作用): 難消化性デキストリンは、食事とともに摂取すると、食事に含まれる脂質の吸収を遅延させ、食後中性脂肪の上昇を緩やかにする働きがある。(出典:難消化性デキストリン配合茶飲料の脂質摂取後の血清中性脂肪上昇抑制効果。薬理と治療Vol 36 No5 P445-451 2008)

4.内臓脂肪の低減作用: 難消化性デキストリン9g含む茶飲料あるいは通常のお茶をBMI23以上の成人男性36名に摂取させた試験で、難消化性デキストリン摂取群では内臓脂肪および中性脂肪の有意な低下が確認された。(出典:難消化性デキストリンの内臓脂肪蓄積に及ぼす影響。肥満研究 Vol13 No1 P34-41 2007)

5.ミネラルの吸収促進作用: 難消化性デキストリンはCa(カルシウム)、Mg(マグネシウム)、Fe(鉄)、Zn(亜鉛)の吸収を促進することが動物実験で確認されている。また、血清鉄が低値の女子大生が難消化性デキストリン15gを4週間摂取したところ、血清鉄の値が上昇し、改善が認められた。


参考 マイナビニュース: トクホの「コカコーラプラス」っておいしいの?実際に飲み比べてみた


[トクホ] コカ・コーラ プラス 470ml PET×24本
クリエーター情報なし
コカ・コーラ
ハピネス - スマイル・バージョン (コカ・コーラ CM EDIT)
クリエーター情報なし
EMI MUSIC JAPAN INC.

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