「ショックブレイクアウト」とは何か?

 「ショックブレイクアウト」は恒星の寿命が終わるとき、短時間ながら最も明るく輝く瞬間で、超新星爆発が起きた直後、中心核から伝播した衝撃波が星の表面を通過する現象。通過後のわずかな時間、高温で明るく輝く。超新星の最も明るく輝く瞬間をいう。

 超新星ショックブレイクアウトはもともと1970年代に理論的に提唱された現象であり、その観測的検出が待ち望まれていた。X線及び紫外線では候補天体が2000年代に報告されていたが、私たちに最もなじみがあり詳細な観測が可能である可視光では確実な例は見つかっていなかった。

 今回、アルゼンチンのアマチュア天文家が偶然撮影した写真に、重い恒星が一生を終える際に起こす超新星爆発の瞬間が写っていた。超新星爆発は一つの銀河で100年に1回あるかどうかという珍しい現象で、その瞬間が撮影されたのは初めて。



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