2020年は夏至に部分日食・火星接近
2020年を迎えた。太平洋側はよく晴れて穏やかな日差しの中、例年どおり箱根駅伝が行われている。今年は子年ということで、十二支の最初の年にあたる。何かを始めるには絶好のタイミングだという。
2019年の天文現象は、部分日食から始まり部分日食で終わったような印象だった。驚いたのは太陽系外から到来した2つの天体が発見されたことだった。観測史上初めてのことである。天文現象は規則正しく行われているので、大きな変化というのはそれほど見られない。46億年前から太陽が輝き続け、地球が存在し続けているのがその理由である。
2020年に注目したい天文現象としては、6月21日(夏至)にアフリカからアジアにかけて起こる金環日食がある。日本では16時前後から18時前後にかけて全国で部分食を観察することができる。
10月6日には、火星が地球に約6,207万キロメートルの距離まで近づく。火星と地球は約2年2か月ごとに接近を繰り返している。前回の2018年7月31日の最接近時(約5,759万キロメートル)にはおよばないが、それでも夜空ではひときわ赤く明るく輝く。
三大流星群のうち、12月のふたご座流星群については、極大の時刻や月齢の条件が良く、多くの流星の出現が期待できる。そして年末にはあの「はやぶさ2」が戻ってくる。2020年も多くの天文現象があり、楽しみな一年になる。
2020年天文カレンダー
まず1月。1月 1日初日の出。1月 4日しぶんぎ座流星群が極大となる。 1月11日、半影月食、1月中旬はくちょう座χ星が極大のころ、1月中旬、火星とアンタレスが接近、1月10日ふたご座η星・μ星の食1月21日細い月と火星が大接近、1月28日細い月と金星が接近する。
宵空には冬の星座が勢ぞろい。天頂付近には高く上ったペルセウス座やおうし座、ぎょしゃ座が、東の空にはオリオン座やふたご座、冬の大三角などが見えている。明るい星を手掛かりにして、いろいろな星座を見つけてみよう。
双眼鏡でおうし座の「すばる」や天の川を眺めるのも面白い。しっかりと防寒をして楽しもう。
国立天文台から、来年2020年の「平成32(2020)年暦要項」が2019年2月1日に発表されている。6月21日の夏至の日に全国で日食の部分食が見られる。伝統的七夕は8月25日、中秋の名月は10月1日。天皇誕生日は2月23日に変わる。
平成32(2020)年の国民の祝日は、元日 1月 1日 |成人の日 1月13日 | 建国記念の日 2月11日 | 天皇誕生日 2月23日|春分の日 3月20日| 昭和の日 4月29日 | 憲法記念日 5月 3日| みどりの日 5月 4日 |こどもの日 5月 5日| 海の日 7月23日 |スポーツの日 7月24日 |山の日 8月10日 |敬老の日 9月21日 | 秋分の日 9月22日 |文化の日 11月 3日 |勤労感謝の日 11月23日 となっている。
ほしぞら情報 2020
2020年 1月 4日頃 / しぶんぎ座流星群極大 流星群とは、天球のある一点から(放射点)から放射状に出現する一群。 この放射点のある星座名を取って ○○流星群 と呼ばれる。
しぶんぎ座流星群は三大流星群のひとつに数えられますが、活発な活動はわずか数時間に限られる。2020年のしぶんぎ座流星群は、4日未明と5日未明に20個/時程度の出現が予想される。
2020年 4月3~4日 / プレアデス星団に金星が侵入 2020年4月3日~4日東方最大離角の頃の光り輝く金星が、プレヤデス星団に侵入するという珍しい現象が起こる。この現象は2050年ごろまで8年ごとに起こる。
2020年 6月初旬頃 / 水星の観察好期 水星が太陽から最も離れる時期を最大離角という。2020年6月初旬の水星は、6月4日「東方最大離角」となり、この前後一週間の観察の好期となる。
2020年 6月21日 / 部分日食 日食は太陽の前を月が通過し、太陽が欠けて見える現象。この日食は、アフリカ中央付近から台湾にかけての地域で金環日食となる。日本でも、全国で部分日食を観察できる。鹿児島では食の始まりから終わりまで見る事ができる観察条件の良い部分日食。
2020年 8月13日頃 / ペルセウス座流星群極大。2020年のペルセウス座流星群は、下弦直後の月明かりが少し邪魔しますが、良好です。極大は日本時刻の12日22時頃。13日未明には30~40個/時程度の出現が予想される。
2020年10月頃 / 火星大接近。火星が2018年に続き大接近する。火星は小さな惑星で、ふだんは望遠鏡でも表面の観察は困難だが、 大接近の頃は火星の模様を観察できる大チャンス。10月6日の前後1ケ月程度は十分に大きな火星を楽しむことができる。次の大接近は15年後の2035年になる。
2020年12月14日頃 / ふたご座流星群極大。ふたご座流星群は年間で最大の出現を見せる流星群。2020年のふたご座流星群は、ほぼ新月で月明かりの影響がなく良好。 極大は14日10時頃。 13日夜から14日未明にかけて60~80個/時程度、直後の14日夜は30~40個/時程度の出現が予想される。
2020年12月21日頃 / 土星木星大接近。土星と木星が夕方の南西の空で離角6分まで大接近する。土星と木星は20年ごとに接近するが、20年後40年後は離角60分ぐらいまでしか接近しない。次にこのような大接近が見られるのは60年後。
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