太陽の謎を解く望遠鏡

 太陽は推測年齢は約46億年であるが謎が多く残されている。地球温暖化は温室効果ガスの増加によると考えられているが、実際は太陽活動に周期があるという説がある。

 また、太陽の表面温度は約6,000度であるのに対し、太陽を取り囲むコロナは約200万度という超高温であることが分かっているが、それをもたらす要因は太陽最大の謎とされている。様々な謎を解明するために、探査機を打ち上げたり、望遠鏡が建設されている。

 ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡は、アメリカ・ハワイ州のマウイ島のハレアカラ天文台(英語版)に建設されたアメリカ国立科学財団の太陽望遠鏡である。名称はハワイ州出身で日系アメリカ人初の連邦上院議員だったダニエル・K・イノウエに由来する。

 2018年に完成した世界最大の太陽望遠鏡である。望遠鏡の建設には約3億4400万ドルの費用がかかり、ハレアカラ天文台のアメリカ国立太陽観測所(英語版)内に建てられた。 観測所には直径約14フィート(約4メートル)の主鏡が置かれており、太陽の表面を詳細に観測できる。また、イギリスのクイーンズ大学は、観測所の望遠鏡は100キロメートル離れた場所にあるコインを見ることができるほどの性能であると発表している。

 望遠鏡のレンズ部分にアパーチャー設計を採用しており、僅かなコロナを観測する際に障害となる散乱光を最小限に抑えるはたらきをしている。これにより、微細なコロナへの補償光学の適用が可能になり、観測した画像を再構成する作業も容易になる。

 史上最高解像度の太陽表面の画像公開

 今回、史上最高の解像度で撮影された太陽表面の画像が、米国立太陽天文台(National Solar Observatory)によって公開された。ダニエル・K・イノウエ太陽望遠鏡(Daniel K. Inouye Solar Telescope)で撮影したもので、30キロメートル規模の様子が史上初めて捉えられた。

 細胞に似た模様は、一つ一つが米テキサス州ほどの大きさ。「細胞」では対流が起きており、明るい中央部分から高温のプラズマが上昇し、冷やされて暗い筋へと沈んでいく。

 暗い筋には磁場を示す小さく明るい点が、これまでで最も明瞭に捉えられている。これらの点は、コロナと呼ばれる太陽の外層大気にエネルギーを送り込むと考えられており、コロナが100万度を超える高温である理由の鍵を握っている可能性がある。

参考 AFPBBnews: https://www.afpbb.com/articles/-/3265988

  

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