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 それは医薬品から始まった
 結石で入院した時、痛みで夜眠れず、痛み止めの注射を打ってもらった。すると楽になり眠れた経験がある。 次の晩も痛みを取るために注射をお願いすると、断られた。理由を聞くと覚醒剤の成分が入っているので使用量が決められているとのこと。その時に覚醒剤は医薬品でもあることを初めて知った。

 九州厚生局麻薬取締部が覚醒剤取締法違反(営利目的所持)容疑などで逮捕した男女が、医療費の負担がない生活保護受給者であることを悪用して医療機関から向精神薬を大量入手し、インターネットで全国に転売していた疑いがあることが、関係者への取材で分かった。福岡地検は男女について、最高刑が無期懲役の麻薬特例法違反を適用した。(2011年5月17日  読売新聞)

 向精神薬とは何だろう?向精神薬とは中枢神経系に作用し、生物の精神活動に何らかの影響を与える薬物のこと。 日本においては、麻薬及び向精神薬取締法で個別に指定された物質を指す。アイオナール、イソミタールなど36種が指定されている。リタリンもその一つである。

Ritalin_Methylphenidat
 リタリンとはどんな薬品か?
 リタリン(Ritalin、チバガイギー−ノバルティス.)は、化合物名を塩酸メチルフェニデート(methylphenidate hydrochloride)というが、商品名「リタリン」の方が一般に知られている。インターネットなどでも、もっぱら商品名が使われていた。中枢神経興奮剤であり、アメリカの精神障害診断基準、DMS−W(1994)でも、物質関連障害の章のアンフェタミン様物質にメチルフェニデートが含まれることが明記されている。またリタリンの中枢神経興奮作用はメタンフェタミンカフェインの中間であるとされている。

 リタリン使用によって爽快感や多幸感が得られる場合があり、また食欲抑制作用があることから「やせ薬」として使用されることがあり、乱用依存につながる原因になる。乱用によって覚せい剤乱用と同様の幻覚妄想などの副作用をひきおこす。リタリンは長期大量投与により耐性を生じるが、この耐性には、コカインやアンフェタミンとの交叉性がある。 

 このように、リタリンは薬理作用からは覚せい剤アンフェタミン類に分類されるが、医療薬として処方される薬物であり、法律上も覚せい剤ではなく、向精神薬として扱われる。

 日本での規制
 リタリンは世界66カ国でADHOや過眠症(ナルコレプシー)に処方が認められている。

 日本で「うつ病」への使用は、1995年に軽症例が適応から除外され、1998年3月の薬効見直しでは、「症状が悪化する可能性がある」と、重症のうつ病患者への処方も禁じていることから、リタリンの適応となるうつ病は、「軽症でも重症でもないが、難治性または遷延性」のものに限られることになった。

 2002年(平成14年)8月には愛知県女性(19歳)がインターネット経由での不正販売、2003年(平成15年)3月にはインターネットオークションでの競売などのように、過去よりリタリンの不正譲渡や不正販売、依存の問題はあった。

 そして、 2007年(平成19年)9月18日、名古屋市の男性が医師が十分な診察もせずに処方したリタリンを服用し続け、依存症になった末に2005年(平成17年)に自殺していた事が報道された。

 2007年(平成19年)10月26日に厚生労働省は難治性うつ病、遷延性うつ病をリタリンの適応症から外し、ノバルティスはリタリンの薬物依存を防ぐべく流通を規制する考えを固め、2008年(平成20年)1月以降処方できる医師を専門医のみとする登録制での販売に切り替えた。

 リタリンの副作用
 (1)常用量での副作用:不眠、食欲減退、動悸、頭痛、胃障害などが見られる。時に逆説的傾眠といって、服用後15〜30分頃にかえって眠気が強くなることがある。

 (2)急性中毒症状:短期的に過剰服用すると不眠、食欲減退のほか、発熱、全身けいれん、不整脈、いらいらなどが見られる。

 (3)慢性中毒症状:リタリンを長期大量に飲み続けると不安や不眠が現れ、また幻覚妄想状態になる。リタリンは、いわゆる覚せい剤、アンフェタミン類に属する薬物であることを忘れてはならない。

 (4)離脱症状:数週間程度の連用でも、やめるとパニック状態やうつ状態になりやすく、疲労感や強い眠気、空腹感が生じることもある。

 (5)耐性:効き目が少なくなり、同じ効果を得るために使用量がどんどん増えることになりがちである。

 (6)乱用、依存:習慣性のために、また離脱や耐性のために、乱用や依存症になり、やめられなくなる。
 
 麻薬及び向精神薬取締法で指定される向精神薬
 第一種向精神薬: セコバルビタール(アイオナール®)、メクロカロンフェネチリンモダフィニル(モディオダール®)、メチルフェニデート(リタリン® コンサータ®)、メタカロン、フェンメトラジン、ジペプロール

 第二種向精神薬: ブタルビタール、グルテチミド、ペントバルビタール(ラボナ® ネンブタール®)、アモバルビタール(イソミタール®)、ブプレノルフィン(レペタン®)、シクロバルビタール、トレオ-2-アミノ-1-フェニルプロパン-1-オール、フルニトラゼパム(サイレース® ロヒプノール®)、ペンタゾシン(ソセゴン® ペンタジン®)

 第三種向精神薬: アルプラゾラム(ソラナックス® コンスタン®)、エスタゾラム(ユーロジン®)、ゾルピデム(マイスリー®)、オキサゾラム(セレナール®)、クアゼパム(ドラール® ベノシール® ダルメート®)、クロキサゾラム(セパゾン®)、クロチアゼパム(リーゼ®)、クロナゼパム(リボトリール® ランドセン®)、クロバザム(マイスタン®)、ジアゼパム(セルシン® ホリゾン® ダイアップ® ソナコン®)、クロルジアゼポキシド(コントール® バランス®)、トリアゾラム(ハルシオン®)、ニトラゼパム(ベンザリン® ネルボン®)、ニメタゼパム(エリミン®)、ブロチゾラム(レンドルミン®)、ブロマゼパム(レキソタン® セラニン®)、ミダゾラム(ドルミカム®)、メタゼパム(レスミット®)、ロラゼパム(ワイパックス®)

参考HP Wikipedia 向精神薬 リタリン(メチルフェニデート)

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