科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。


世界のクイナ類が絶滅の危機にある。日本の天然記念物ヤンバルクイナもその1つ。その理由が人間が飼っていたネコや人間がハブ退治に放したマングースが原因だという。

今日は絶滅の危機にあるヤンバルクイナについて調べます。


ヤンバルクイナ:生息数717羽まで激減 絶滅を危惧

沖縄本島北部「やんばる」地域に生息する飛べない鳥、ヤンバルクイナの推定生息数が717羽まで激減していることが、山階(やましな)鳥類研究所(千葉県我孫子市)が昨年10月に実施した調査で分かった。15日から盛岡市で開かれる日本鳥学会で報告する。全体数の調査は1220羽と推定された01年以来4年ぶりで、絶滅の縁に追い込まれている状況が浮かび上がった。

同研究所によると、調査は沖縄県国頭(くにがみ)村を中心に、同県東村や大宜味(おおぎみ)村の一部を含めたやんばる地域で昨年10月に実施した。生息域を約250平方キロメートルと推定し、1キロ四方ごとに録音したヤンバルクイナの鳴き声を流して、鳴き声を返してきた数を元に算定した。

ヤンバルクイナの生息数は85年に1500〜2100羽と推定されていたが、生息域はやんばる北部に次第に狭められ、減少している。道路で車にはねられたり、ハブ退治のために人工的に移入したマングースや野生化したネコなどに捕食されているのが原因とみられている。

調査を担当した尾崎清明標識研究室長は「1000羽を切っているのは推測していたが、ここまでとは思わず驚いた。致命的とも言える数字で、日本固有では最も数が少ない鳥の一種ではないか。手遅れになる前に人工繁殖や天敵の駆除などに早く取り組むべきだ」と話している。【船木敬太】

▽ヤンバルクイナ 1981年に沖縄本島北部で発見されたクイナ科の沖縄固有の鳥。全長約30センチで羽が退化して飛べず、夜間は樹上で眠る。主食は昆虫や甲殻類、両生類などの小動物。環境省のレッドデータブックでは近い将来における絶滅の危険性が高い「絶滅危惧(きぐ)IB類」に指定されている。(毎日新聞 2006年9月9日)

 


ヤンバルクイナとは?

標準和名:ヤンバルクイナ
沖縄方言:ヤマドゥイ
学名:Gallirallus(Rallus) okinawae
学名については、属名をGallirallus(ニュージーランドクイナ属)とする説と Rallus(クイナ属)とする説とがあります。
英語名:Okinawa rail
(写真をクリックすると拡大表示されます)

分類:鳥綱ツル目クイナ科
大きさ:雄で全長35cmほど。雄の方がやや大型です。
分布:
全世界で、日本の沖縄本島北部の国頭[くにがみ]村を中心とした地域にしか分布しません。この地域が山原[やんばる]と呼ばれているため、ヤンバルクイナと名付けられました。日本固有種です。
生息環境:
平地から山地までの常緑広葉樹の原生林や、リュウキュウマツとの混交林に生息します。沢に下りて採食することも多くあります。
体色:
額から尾にかけての体の上面は濃い褐色で、顔から喉は黒いです。眼の下から後方へ向かって白線があります。頚から尾の付け根にかけて、体の下面に白黒の横縞模様が入っています。嘴と脚は共に太く、赤くてたいへん目立ちます。  雌雄ともに体色は同じで、夏羽・冬羽も差がありません。幼鳥は全体的に体色が淡く、嘴と脚の赤みも薄くて目立ちません。
鳴き声:
「こっこっこっ」・「きゅっきゅっきゅっ」・「くるる」などと鳴きます。
生態:
 脚が太くて丈夫で、走ることが得意です。主に地上で生活します。翼は短くて飛ぶのは不得意ですが、全く飛べない訳ではなく、夜眠る時には樹上に上がることが観察されています。ニワトリ程度には飛べると考えられています。  日中、林の中や沢で地上の昆虫やその他の小動物を食べていると推測されています。  巣の様子や雛の育て方、つがいの作り方、どのくらいの行動範囲を持つかなど、わかっていないことが多く、これからの研究が待たれています。  


ヤンバルクイナはなぜ減少するの?

沖縄本島北部山原で1981年に公式に発見されたヤンバルクイナ。地元の人は、昔から知っていたためにまさか新種だと思わなかったそうです。

そのヤンバルクイナも現在、717羽に激減しています。その理由はハブ退治のために人工的に移入したマングースや野生化したネコなどに捕食されているのだと考えられています。


ヤンバルクイナ以外のクイナも?

クイナの仲間は敵のいない安全な島で生きている。敵がいないがため飛翔力をなくしたと考えられている。そのために島に動きのすばやい外敵が入ってくると絶滅に至るケースが多い。

 
グアムクイナ                 ロードハウクイナ     

グアムクイナ

グアム島に住むグアムクイナは移入種のヘビにより、2200羽以上が5年間に20羽まで激減した。 

ロードハウクイナ

オーストラリアに住むロードハウクイナはイヌやネコ家畜などにより一時は30羽まで減少した。現在保護により300羽まで回復している。


絶滅危惧種とは?

絶滅危惧種 (ぜつめつきぐしゅ) とは、乱獲、密漁(密猟)、環境破壊、生態系の破壊、異常気象など、さまざまな理由によって絶滅のおそれが高い野生生物の種(しゅ)のことをいう。

国際自然保護連合(IUCN)のレッドリスト・レッドデータブックや、これに準拠した環境省のレッドリスト・レッドデータブックによって指定されている。

 

絵と写真で見るバードウォッチング  →鳥図鑑 日本野鳥の会
綺麗!DVDで見るバードウォッチング →野鳥歳時記・春夏秋冬〜野鳥たちの素顔〜
にほんブログ村 科学ブログへ ブログ検索 ブログランキングへ ←クリックお願いします