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先日、愛媛県で臓器移植法で禁止されている、臓器売買があり逮捕される事件がありました。世間でも話題になったのですが、北朝鮮問題などに関心が向き、くわしく調べられませんでした。

あの事件ではどんなことが問題になったのでしょう?

今日は内蔵と内臓移植について学びます。 

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愛媛県宇和島市の「宇和島徳洲会病院」で生体腎移植手術をめぐり、患者らが臓器提供の見返りに現金30万円と乗用車(150万円相当)を女性ドナー(臓器提供者)に渡したとして、県警は1日、患者で水産会社役員山下鈴夫(59)と、内縁の妻の同社社長松下知子(59)の両容疑者を臓器移植法違反(売買の禁止)の疑いで逮捕した。1997年の同法施行以来、臓器売買での摘発は初めて。(2006年10月2日読売新聞) 

知っておきたい基本事項


臓器移植できるところってどこ?
脳死からの心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓、小腸、角膜などの移植が法律上可能です

内臓とそのはたらきは?
心臓
心臓(しんぞう)は、にぎりこぶしと同じ大きさです。右側に右心房(うしんぼう)、右心室(うしんしつ)、左側に左心房(さしんぼう)、左心室(さしんしつ)と4つの部屋に分かれています。

人のからだをつくっている細胞や臓器(ぞうき)には、酸素(さんそ)や栄養分が必要です。これらは血液によって全身に運ばれます。また、血液中の二酸化炭素(にさんかたんそ)やいらなくなったもの(ろうはいぶつ)をからだの外に出すために、それらは血液によってからだの中を運ばれます。その血液をからだ中に送り出すポンプの役割をはたしているのが心臓(しんぞう)です。

肝臓
肝臓(かんぞう)はおなかの中で一番大きな臓器(ぞうき)で、1.2〜1.5Kgくらいあります。肝臓(かんぞう)の細胞の数は2000〜3000億個もあります。おなかの右上にあって、ちょうどろっ骨の下にかくれています。

肝臓(かんぞう)は「人体の化学工場」と言われるほど、人の臓器(ぞうき)の中で一番多くの役目をもって、約5000種類もの仕事をしています。

タンパク質をつくったり、栄養分をたくわえたり、外に出したりします。ブドウ糖をグリコ−ゲンという物質に変えて保存したり、ブドウ糖にもどしたりします。消化を助ける胆液をつくり、胆のうに保存します。からだに有毒なアンモニアを無毒な尿素に変えます。


肺は左右に1つずつあります。肺胞という小さな袋を通じて血液中に酸素を取り入れ二酸化炭素を排出します。

腎臓
腎臓(じんぞう)は、おなかの中の背中側に左右2つあり、そら豆のような形をしています。大きさは、にぎりこぶしくらいで、一つが100〜150gです。

腎臓(じんぞう)は、体にとっていらなくなったものをおしっことして体の外にすてて、水分や血液の中に溶けている成分を調整しています。

膵臓
膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、それを消化管(小腸)に送り込む器官です。

小腸
食物を最終的に消化したり、栄養分を吸収したりします。小腸の壁には、柔毛という無数のひだがあり、この中の毛細血管から、ブドウ糖やアミノ酸をリンパ管からは脂肪酸とグリセリンを吸収します。 

もっと知りたい発展事項


臓器移植法とは?
日本では、昭和54年から心臓停止後の腎臓の移植が行われていましたが、心臓や肝臓、肺などの臓器が重度の病気になられた患者さんは、移植を希望しながらも日本で亡くなられていました。あるいは、海外で外国人枠の恩恵に授かり、移植を受けてこられる方がわずかにいるのが現状でした。

しかし、1997年10月16日「臓器移植法」が施行されたことにより、心臓停止後の腎臓と角膜の移植に加え、脳死からの心臓、肝臓、肺、腎臓、膵臓、小腸などの移植が法律上可能になりました。
脳死での臓器提供には、本人の書面による生前の意思表示と家族の承諾が必要です。

また、この意思表示は15歳以上に限定されているため、特にからだの小さな子供に適するサイズの心臓の提供が難しく、子供の心移植に大きな課題を残しています。

臓器移植の問題点は何か?


臓器移植にはどんな問題があるのでしょう?

1つは移植用の臓器が少ない現実があります。日本では腎臓移植では腎臓移植をのぞみながら、提供がなく死に至る患者さんが多いのが実情です。生に対する執着、そこに臓器売買の問題が起きます。>

もう1つは脳死の問題があります。アメリカの救急医には、脳死になった患者家族への、臓器提供の意思の確認が義務づけられて います。アメリカでは脳死を人の死とはっきり規定しているのでしょう。

ところが日本の救急医は脳死の判定や臓器提供の確認をしない場合が多いそうです。日本では法的にいつが人の死か規定していないからです。

もう1つは宗教的な問題です。一見するとアメリカは日本より進んで見えますが、どちらが正しいか一概に言えない面があります。アメリカは脳死を「死」と見なしているようですが間違っています。

それは宗教的な問題が背景にあるためです。アメリカではキリスト教の霊肉二元論というものがあり、霊は貴重なものであるが、体の方は泥や塵からできたもので切り刻んでかまわない。...という間違った宗教観があるのです。

日本ではご存じのように霊の存在自体、公言できない宗教後進国です。アメリカ、欧米より遅れています。効率的に考えれば臓器移植できた方がよいように思えますが、霊の存在を認めていても肉体を軽視しているキリスト教も肉体を物として考える日本も大差なく間違っています。

脳死は人の死ではありません。肉体は物ではなく、生きている細胞の集まりであり内臓にも霊が宿っています。人は霊の複合体です。

現代はキリスト教とイスラム教の対立も世界的な問題になっており、新たな宗教観が必要になっています。私は内臓に重大な欠陥を持って生まれた人には気の毒ですが、死とは物の消失ではなく、宗教的なものでありその正しい価値観のはっきりしない現代社会では内臓移植反対の立場です。

くわしくは記事の最後にある「永遠の生命の世界」をお読みください。
 

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