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イチゴなど果物に多くふくまれる物質が記憶力を向上させ、老化防止認知症にも効果があることがわかりました。

その物質の名は「フィセチン」あのガムやお茶でおなじみのフラボノイドの一種だそうです。フラボノイドはポリフェノールの一種で抗酸化作用があります。

今日はフラボノイド・ポリフェノールについて学びます。(参考HP Wikipedia他)

 

関連するニュース

フラボノイド:「フィセチン」摂取で記憶力向上


野菜や果物に広く含まれるフラボノイドの一種「フィセチン」を摂取すると、記憶力が向上することを、武蔵野大(西東京市)と米ソーク研究所の共同チームが動物実験で確認し、16日付の米科学アカデミー紀要電子版に発表した。フィセチンはイチゴに多く含まれているが、「人への効果はこれから調べる」としている。

記憶をつかさどるのは、大脳の奥にある「海馬」だ。海馬に入ってきた情報は「長期増強」という仕組みで記憶として定着する。武蔵野大薬学研究所の赤石樹泰助手と阿部和穂教授は、認知症に効果のある物質を探す過程で、フラボノイドの一種フィセチンに注目した。フラボノイドは強い抗酸化作用があり、老化防止への効果が知られるポリフェノールの代表的な物質

ラットの海馬を取り出して生きた状態に保ち、フィセチンの水溶液を細胞にかけると、長期増強を担う分子が活性化した。他のフラボノイドで増強効果は見られなかった。

次に生きたマウスを使って実験した。2個の物体を健康なマウスに記憶させ、24時間後、2個のうち1個を別のものにすり替えて再び見せる。前日、物体を見せる前にフィセチンの水溶液を飲ませたマウスは、「記憶にない」すり替えた物体にだけ興味を示した。しかし、この水溶液を飲まなかったマウスは、どちらの物体にも均一に興味を示し、前日に見たことを忘れていた。

阿部教授は「フィセチンが脳の海馬に達し、記憶増強物質として働いたと考えられる。人間でも同様の効果が期待できるかもしれないが、マウス並みの効果をイチゴで得るには大量に食べる必要がある」と話している。(毎日新聞 2006年10月17日 21時02分)

 

知っておきたい基本情報


ポリフェノールとは?

ポリフェノールは、光合成によってできた植物の苦味成分で、全ての植物に含まれ、色が濃いもの、苦味や渋いものに多く含まれています。

アントシアニン、フラボノイド類、タンニン類、ケルセチン、イソフラボンなどがあります。その注目される有効性は、体内での抗酸化作用であり、悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、動脈硬化などになりにくいといわれています。

ポリフェノールはがんの発症を抑える成分としても研究がすすめられています。

ポリフェノールを多くふくむ食品は?

お茶、ワイン、リンゴ、ブルーベリー、レンコン、柿、バナナ、ブドウ、リンゴ、ブルーベリー、玉ねぎ、ほうれん草、ブロッコリー、春菊、豆腐、納豆、そば、ココア、チョコレート、ウーロン茶、プルーン、じゃがいもなど多彩です。

フラボノイドとは?

フラボノイドとは、植物に含まれる緑や青、紫、赤などの色素成分の総称でポリフェノール類の1つです。ポリフェノールの中で最も重要な成分で、大豆に含まれるイソフラボンや、ベリー系の果実に含まれるアントシアニン、お茶に含まれるカテキンなどもフラボノイドの一種です。 紫外線を吸収、活性酸素を除去し、病気・老化から守ります。

 

くわしく知りたい発展事項


フィセチンとは?

野菜や果物に広く含まれるフラボノイドの一種 

フラボノイドとは?

フラボノイド (flavonoid) は天然に存在する化合物で、フラバンの誘導体。色素性を持つものも多く、強い抗酸化力を持っている。植物ではカロテノイドと同様に酸素の多く発生する場所に存在するが、カロテノイドよりも色が淡いので分かりにくい。着色料として用いられたりもしている。ヒドロキシル化したものをフラボノールとよび、いわゆるポリフェノールとして一般に知られている。紅葉の誘発物質であるアントシアニンなどもフラボノイドである。

フラバン フラボノイドの基本構造

 

ポリフェノールとは?

ポリフェノール (polyphenol) とは、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基(ベンゼン環、ナフタレン環などの芳香環に結合したヒドロキシ基)をもつ植物成分の総称。ほとんどの植物に含有され、その数は 5,000 種以上に及ぶ。光合成によってできる植物の色素や苦味の成分であり、植物細胞の生成、活性化などを助ける働きをもつ。

フェノール ポリフェノールは複数のフェノールを持つ

香料や色素として古くから食品、化粧品に使われていたが、人間にも抗酸化作用(動脈硬化や脳梗塞を防ぐ)、ホルモン促進作用などの効力を与えることが近年明らかになったため、様々な種類のポリフェノールが発見・抽出・開発され、医薬品、健康食品として多くの商品を生み出している。

海馬

脳の中で側頭葉の内側にあって、側脳室下角の底面に突出する神経構造で、断面の形状が海にすむタツノオトシゴ(英語で海馬hippocampus)に似ていることからこの名前がついた。

大脳皮質の中で系統発生的に古い古皮質に属している。細胞構成も単純で、より新しい皮質は6層構造をもつが、3層の細胞層しかなく規則的である。いわゆる大脳辺縁系に属し、長期記憶(とくに陳述的、あるいは顕在的記憶という、思いだして意識できる記憶)の形成をになう。 

 

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