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太平洋のエルニーニョに匹敵する大規模な気候変動がインド洋にも存在することが知られていたが、このほどスーパーコンピューター「地球シミュレータ」で発生の予測をすることに成功した。

はるかインド洋で日本の猛暑にも影響を及ぼす。インド洋ダイポールモード現象とは何か学びたい。 

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日本の猛暑に影響、インド洋版エルニーニョの予測成功


日本の猛暑などに影響を及ぼす、インド洋の西側で海面温度が異常に上昇する「インド洋ダイポールモード(IOD)現象」の発生や推移を予測することに、海洋研究開発機構(本部・神奈川県横須賀市)の研究チームが世界で初めて成功した。

この現象は、太平洋で起きるエルニーニョ現象と同様、世界規模の異常気象の要因として注目されており、長期予報などに役立ちそうだ。
IOD現象は、インド洋で5月〜12月にかけて、南東風が強まり、東側の表層にある高温の海水が西側に吹き寄せられることで発生する。東側のスマトラ島付近では深海の冷水が上昇するため海面温度が下がる。
1961年以降、10回発生。オーストラリアで干ばつ、東アフリカでは大雨になりやすい傾向があり、西日本の猛暑も密接な関連があることが分かってきた。
研究チームは過去数十年分の海面温度や気温の推移データから、IODの発生予測モデルを開発。昨年11月、スーパーコンピューター「地球シミュレータ」で、今年10月までのインド洋西部の海面温度の推移を計算したところ、今年8月以降、IOD現象が発生するとの予測が出た。実際の観測でも発生が確認され、予測モデルが有効であることが示された。
(2006年10月16日  読売新聞)

知っておきたい基本事項
エルニーニョとは?
ペルー沖の東太平洋で海水温が上昇する現象。平年値より0.5度以上の高い状態が数か月〜1年程度続くこと。

ラニャーニャとは?
エルニーニョとは逆に平年値より0.5度以下の低い状態が続くことをラニャーニャという。

もっと知りたい発展情報


ダイポールモード現象とは何か?
ダイポールモード現象(ダイポールモードげんしょう)とはインド洋熱帯域において東部で海水温が低くなり、西部で海水温が高くなる気象現象。それに伴って起こる風や気候の変化を含むこともある。

外部の気候因子よってインド洋で南東貿易風が強化されると、東側にあった高温の海水は西側へ移動させられ、また東側では深海からの湧昇や海面から蒸発が盛んになるために海水温が低下する。

そのため、インド洋の西側にあるアフリカ大陸東岸では海水温の上昇により蒸発が盛んになり降水量が増加する。逆にインド洋の東側にあるインドネシアでは蒸発が抑えられるので降水量が減少する。このためダイポールモード現象は多雨による洪水、乾燥に伴う山火事といった異常気象を引き起こす原因となりうる。

またこの現象はテレコネクションによってアジア各地の気候に影響を及ぼしているとされる。フィリピンから中国南部、インドシナ半島からインド北部にかけては降水量が増加するとされる。さらにその北側にある日本では降水量が減少し猛暑となるとされる。
 

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