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通常、ES細胞は受精卵からつくられる。先日、「マウスの未受精卵を化学物質で刺激を与えて発生させ、ES細胞を殖やすことに成功した」という話題をお伝えした。

このように未受精卵が受精を経ずに発生を始める場合を単為生殖と呼ぶ。自然界でも単為生殖はよく見られる。

今回、単為生殖するハ虫類が確認された。巨大ハ虫類「コモドドラゴン」である。単為生殖はハチなどの昆虫ではよく見られるが、ハ虫類となるとかなり珍しい。

今日は単為生殖とコモドドラゴンについて調べる。
(参考HP Wikipeia)

  コモドドラゴン 世界遺産

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聖母?オオトカゲ、交尾せず産卵 英の動物園 英国の動物園に飼われている世界最大のトカゲ、コモドオオトカゲの2匹の雌が、雄と交尾することなく産卵する「単為(たんい)生殖」をしていたことがわかった。聖霊によってマリアがキリストを身ごもったという聖書の記述にちなむクリスマスの話題として、英科学誌ネイチャーの最新号が論文を掲載した。

英中部チェスターの動物園では、雄と隔離された状態で飼われていた雌フローラが産んだ正常な卵11個のうち、壊れた3個の遺伝子をリバプール大のフィリップ・ワッツさんらが調べたところ、単為生殖によるものとわかった。残った8個が順調に育っており、07年1月に孵化(ふか)する見通しだ。

ロンドンの動物園でも、2年半の間、雄と接触がなかった雌(死亡)が産卵し、4匹の雄の子が育っている。雌の体内に雄の精子が残っていた可能性もあったが、遺伝子を調べると、やはり単為生殖だったという。

多くの生物では、受精によって卵子の細胞分裂(卵割)が始まり、卵子が育っていく(有性生殖)。ところが、受精以外の原因で卵割が始まる場合があり、単為生殖と呼ばれる。昆虫などでみられるが、脊椎(せきつい)動物では珍しく、ヘビなど約70種で報告されているだけ。哺乳(ほにゅう)類では自然には起きないと考えられている。

コモドオオトカゲも、通常は交尾によって子をつくるが、フローラなどは、パートナーが見つからないため、やむを得ず単為生殖を行ったと考えられている。

単為生殖の子には母方の遺伝子しか伝わらない。種全体として見ると、遺伝子の多様性が増えず、環境変化に対応して生き残る余裕がなくなることを意味する。

今回の発見は、絶滅が心配されているコモドオオトカゲで単為生殖がそれほど珍しくはないことを示しており、ワッツさんらは「雄と雌をつがいで飼う態勢にすべきだ」としている。 ( asahi.com 2006年12月24日) 

 
コモドドラゴン・コモドオオトカゲとは何か? コモドオオトカゲ (Varanus komodoensis) は巨大な肉食のトカゲ。オオトカゲの一種で、世界最大のトカゲであり、特に大きなものは全長3.5mの記録があるが、通常は3m内外である。体重は100kg近く。英名よりコモドドラゴン (Komodo Dragon) とも呼ばれる。 

東南アジア、インドネシアのフローレス諸島の中でコモド島・リンチャ島・ギルモンタン島・パダール島・フローレス島に生息する。パダール島では既に絶滅。これらはコモドオオトカゲの保護のため、コモド国立公園として世界遺産に登録されている。

単為生殖とは何か? 単為生殖(たんいせいしょく)とは、一般には雌が単独で子を作ることを指す。

普通、卵は精子が入って受精が行われることで発生が始まり、新たな個体へと成長する。ところが、卵が受精を経ずに発生を始める例があり、このようなものを単為生殖と呼ぶ。無性生殖の一つである。

単為生殖と染色体

卵だけで発生すると染色体はどうなるのだろうか。通常、卵や精子ができるときには減数分裂が行われ染色体は半数に減るはずだが...。

単為生殖を行っている生物では、そのため、卵など減数分裂で作られるべき生殖細胞を、減数分裂抜きで作っている場合や、減数分裂を起こした核が、ふたたび融合することで複相にもどる場合などがある。


無性生殖とは何か?
無性生殖と言われる生殖は、親の体の一部が独立して新個体になるなど、単独の個体が新しい個体を生むやり方である。生殖細胞が、他の細胞と融合する事なく、単独で発生を始める単為発生もこれである。

無性生殖は単為発生以外には、分裂、出芽、栄養生殖などがある。 
 

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