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国内で最大級の化石が見つかった。発見された場所は、丹波の黒豆で有名な兵庫県丹波地方。見つかった化石は丹波市と篠山市にまたがる篠山層群だ。この地層は白亜紀前期の地層で今から1億4000万年〜1億2000万年前のものだ。

発見者は元高校教諭足立洌(きよし)さん(63)と元会社員村上茂さん(62)。2006年8月7日に発見。兵庫県立「人と自然の博物館」(三田市)に調査を依頼していて、この度結果が出た。

発見された化石は竜脚類ティタノサウルス。獣脚類の歯の化石も見つかった。兵庫県立「人と自然の博物館」(三田市)で今月6日〜21日まで展示される。

今日は4日発表された日本最大級の恐竜の化石について調べます。(参考HP 人と自然の博物館・神戸新聞)

  
 ティタノサウルス尾骨       ティタノサウルス血道弓

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全長十数メートル、国内最大級の恐竜化石…兵庫・丹波


兵庫県立「人と自然の博物館」(三田市)は3日、同県篠山(ささやま)、丹波両市にまたがる白亜紀前期の地層・篠山層群(約1億4000万〜1億2000万年前)から、草食恐竜の肋骨(ろっこつ)部分などの化石十数点と、肉食恐竜の折れた歯3点が見つかったと発表した。

草食恐竜は竜脚類のティタノサウルス類とみられ、全長十数メートルと、国内で発見された恐竜の中で最大級。同じ1頭の様々な部位が見つかっており、同博物館は「保存状態が極めてよく、骨格の全体像を復元できる可能性もある」としている。

同博物館によると、見つかったのは、草食恐竜の肋骨1点(約80センチ)、尾の先端近くの脊椎(せきつい)骨「尾椎(びつい)」2点(各約10センチ)、尾椎にぶら下がり動脈を保護する骨「血道弓」3点(最大約40センチ)と骨片など。ほぼ同じ場所で肉食恐竜の歯3点も確認された。

地元のアマチュア研究者で元高校教諭足立洌(きよし)さん(63)ら2人が昨年8月に一部を発見。連絡を受けた同博物館が9月末に試掘してさらに見つけ、調査を進めていた。

草食恐竜の化石は地殻変動などによる損傷がほとんどなく、死んだ現場で化石になったとみられる。肉食恐竜の歯3点は、発見状況から、草食恐竜の死体にかみついた際に折れた可能性があるという。

同博物館は今月下旬から本格調査に着手する予定で、他の部位も発見される可能性がある。

見つかった化石は今月6日から21日まで同博物館で展示される。

ティタノサウルス類は、小さな頭部と長い首、大きな体が特徴。三重県鳥羽市で1996年に見つかった化石は体長16〜18メートル、体重31〜32トンと推定され、今回はそれに匹敵するか、それ以上とみられる。(2007年1月4日1時49分  読売新聞)


今回発見された恐竜とは何か?


今回発見されたのは、竜脚類、草食恐竜ティタノサウルスのなかま。

今回見つかったのは肋骨(ろっこつ)一点(約八〇センチ)、尾の部分に当たる尾椎(びつい)二点(約一〇センチ)と血道弓三点(最大のもので約四〇センチ)、背骨の一部三点。全長は十数メートルで、国内の発見では最大級になるとみられる。

ティタノサウルスとは?

竜脚類、草食恐竜のティタノサウルス類は、四脚で首と尾が長い姿が特徴。他の竜脚類に比べて体はがっちりしていて左右の足の間隔が広く動きも鈍い。

体長ではスーパーサウルスやセイスモサウルスなどに劣るものがほとんどだが、体重ではチャンピオン級だった。最古のティタノサウルス類はタンザニアのジュラ紀後期の地層から出てきたジァネンスキアとされる。

  
ティタノサウルス                   発見場所    

国内最大級の恐竜が発見された場所はどこか?


兵庫県丹波地域の白亜紀前期の地層「篠山層群」(約1億2千万年-1億4千万年前)から見つかった。

篠山層群とは?

ジュラ紀後半から白亜紀にかけて、兵庫県は全域にわたって陸化が進んだ。丹波地方の篠山付近に分布する篠山層群は、白亜紀前期の地殻変動で生じた沈降域に形成された湖成層だ。篠山層群の上部層には、火山岩類が多くはさまれるので、このころから火成作用がさかんになり始めたことがわかる。

恐竜の種類、竜脚類・獣脚類とは?


恐竜は骨盤(腰の骨)の形によって、竜盤目(りゅうばんもく)と鳥盤目(ちょうばんもく)の2種類に分けることができる。この竜盤目と鳥盤目はそれぞれ、更に小さなグループに分かれる。

さらに竜盤目は、獣脚類(じゅうきゃくるい)と竜脚類(りゅうきゃくるい)に分かれる。

今まで発見された肉食恐竜は全て、獣脚類で2本足で歩く。ティラノサウルス、スピノサウルス、アロサウルス、ドロマエオサウルスなどがこの種類に含まれる。 

竜脚類は、大型の草食恐竜だ。初期の竜脚類は2本足で歩くものがいたが、更に体が大きくなるにつれて、4本足で歩くようになった。4本足で歩くことと、大型化が関係している。体の大きさに比べ、頭が小さく、首が長いのが特徴だ。アパトサウルスやディプロドクス、ブラキオサウルスなどがいる。

今回の発見で何がわかったの?
兵庫県立「人と自然の博物館」の報告書より、「丹波地域で発見された恐竜化石について」

今回発見された化石は日本では産出がまれな恐竜の化石であり貴重なものです。特に同一個体に属すると思われる複数の骨が埋まっている可能性があり、その場合日本ではトップクラスの恐竜化石になると考えられます。 

 

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