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関東地方は久しぶりに冷たい雨が降り、寒くなった。北海道や、日本海側には大雪注意報が出ている。ようやく冬らしくなるのか?

しかし、先日までは全国的にスキー場に雪が少ない状態や、暖冬が続いていた。そこに世界的にも暖冬のニュース。最近の暖冬はエルニーニョ現象によるものらしい。

最近では2002年春〜冬にかけてエルーニーニョが発生した。昨年2006年の初めにはラニーニャ現象が起きていた。

今日はエルニーニョとは何か?調べる。(参考HP Wikipedia・気象庁)

エルニーニョ現象

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NYが暑い!桜咲きTシャツ姿も 米北東部で記録的暖冬

米北東部で記録的暖冬が続いている。例年は氷点下の冷え込みとなるニューヨーク市内では5日、気温が17度まで上昇し、4月中旬並みの陽気となった。エルニーニョ現象の影響とみられ、予報では本格的な冬の到来は今月後半になる見通しだ。

市内各地では桜が開花しているほか、Tシャツ姿で歩く人も目に付く。コーヒーチェーンのスターバックスではフラペチーノなどの夏用ドリンクが売れている。(asahi.com 2007年01月06日) 
 
今年は観測史上最高の暖かさに 英気象庁が予測

今年は世界的に観測史上最も温暖な年になりそう――英国気象庁は4日、太平洋の海水温が上昇するエルニーニョ現象や地球温暖化の影響などで、今年の地球全体の気温が過去最高だった98年を超えそうだとの予測を発表した。

19世紀半ばから観測を続けている同庁によると、1961年から90年の地球全体の平均気温は14.0度で、今年はそれを0.54度上回る見通し。98年にも平均を0.52度上回っているが、それ以上の高温の年になる確率は60%としている。

世界が高温になる原因の一つは、太平洋ですでに発生しているエルニーニョ現象。これがさらに数カ月間続く見通しであることと、地球温暖化などの影響を考えると、今年が最も温暖になりそうだという。同庁は「今回の予測結果は、世界的に気候変動が起きていることへの新たな警告だ」としている。 (asahi.com 2007年01月05日)
 
エルニーニョで全国的に高温 昨年12月、気象庁まとめ

気象庁は4日、昨年12月の天候をまとめた。豪雪だった一昨年12月とは一転、全国的に高温となった。ペルー沖から中部太平洋赤道域の海水温が高くなる「エルニーニョ現象」が影響し、冬型の気圧配置が続かなかったためとみられる。

同庁によると、12月の平均気温は東京都父島で平年を1.9度上回り、観測史上最も暖かい師走となった。平年に比べ、東京都心で1.1度、名古屋市で0.9度、大阪市と福岡市で0.8度、札幌市で0.5度高く、全国的にも暖冬だった。(asahi.com  2007年01月04日)
 

エルニーニョとは何か?


気象庁では、東部太平洋赤道域(ペルー沖)のエルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が 6か月以上続けて0.5℃以上となった場合をエルニーニョという。時には2℃〜5℃も違うことがあり、この影響は地球全体に及び、異常天候が発生すると言われている。

ラニーニャ現象は逆に、エルニーニョ監視海域の海面水温の基準値との差の5か月移動平均値が6か月以上続けて-0.5℃以下となった場合をいう。

図Aは2006年11月の海水温度と平年偏差である。エルニーニョ監視海域が、平年より1℃以上高くなっている。

 

図A 2006年11月の海水温度と平年偏差       図B 太平洋の状態

エルニーニョはどうして起こるか?


太平洋では通常貿易風(東風)が吹いており、これにより赤道上で暖められた海水が太平洋西側(インドネシア付近)に寄せられ、かわって東側には冷たい海水が湧き上がる。これを湧昇流と言う。エルニーニョが発生すると貿易風が弱まるため、暖められた海水が太平洋中央に進出、海水の温度が上がる。図Bはエルニーニョ・ラニャーニャのしくみを示している。 

エルニーニョのしくみ

エルニーニョ現象が発生している時には、図B(2)に示したように、東風が平常時よりも弱くなっています。また、西部に溜まっていた暖かい水が東方へ広がるとともに、東部では冷たい水の湧き上りが弱まっています。このため、太平洋赤道域の中部から東部では海面水温が平常時よりも高くなっており、これに伴って、積乱雲が盛んに発生する海域も平常時より東へ移っています。

ラニーニャのしくみ

一方、図B(3)に示したラニーニャ現象の時には、東風が平常時よりも強くなっています。このため、西部に暖かい水が厚く蓄積する一方、東部では冷たい水の湧き上がりが強くて海面水温が平常時よりも低く、東西の海面水温の差が平常時より大きくなっています。また、インドネシア近海の海上では積乱雲がいっそう盛んに発生しています。  

エルニーニョが起きるとどんな影響があるか?


エルニーニョが発生すると、日本では冷夏となる事が多い。世界では各地に高温、低温、多雨、少雨などが発生する。近年は2002年春〜冬に発生している。

エルニーニョ現象発生時の冬には、フィリピン〜インドシナ半島付近で高温傾向、東シベリアで低温傾向がみられます。一方、熱帯域では高温傾向のところが多くみられます。

降水量は、日本の南海上〜華南、米国南部〜メキシコ北部、南米中部、中部太平洋赤道域で多雨傾向、ミクロネシア〜カリマンタン島、南米北部、ポリネシア南西部、オーストラリア北部・西部などで少雨傾向がみられます。 

エルニーニョ現象が世界の天候に影響を及ぼすメカニズムが全て確認されているわけではありません。 

 

エルニーニョと地球環境

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