
いじめによる自殺などの事件で、学校の教育が問題視されている。いじめがあっても、表面上ないことにする学校や教育委員会の体質が問題であるらしい。
教育現場も大変である。指導要領の内容がゆとりにかたむきすぎると元に戻せといわれるし、非行があったり、いじめがあれば学校が問題だといわれる。
日本は法治国家であり、教育もきまりやルールで規定されている。今回の問題で、登校停止制度などをつくることは有効な方法であると思う。
しかし、教育にきまりやルールが多くなるのはいかがなものだろうか。守る方も守らせる方も負担が多くなるのが気になる。たとえていうと、クラゲの上に「重し」をたくさんのせているようなもので潰れるだけだと思う。
メクラウナギ → ヌタウナギ イザリウオ → カエルアンコウ
人の理想をきまりだけで規定することは、クラゲのような骨のない無セキツイ動物のような人間をつくることにならないだろうか。もっと骨のあるセキツイ動物型の人間教育をしなければいけない。自分で自分をつくる教育をせねばならない。
今回、魚の名前に差別用語が使われているということで名前を変えるそうだが、もちろん、これでいじめがなくなるわけではない。形だけの理想を教えているに過ぎない。
理想を教えるならば、真の理想を教えるべきである。真の理想は宗教教育にある。少なくとも世界宗教と呼ばれるものであれば、全人類の救済を目的にしている。個々の人間は神様ではない。欠点もある。だから宗教の存在意義がある。
憲法や教育基本法は特定の宗教教育は禁止しているが、宗教全体の教育は禁止していない。1人の教師ができる教科、できる部活動で教えることには限界がある。何億人という人たちが共通して信じている理想を、学校で教えることこそ一番有効な、いじめ、差別対策の教育ではないだろうか。(現にアメリカではこれまでの反省から宗教教育に力を入れている。)
今日は、差別用語が使われているということで名前が変えられる魚について調べる。中にはダイビングでおなじみだった魚もいる。今までなじんだ名前は覚えやすい面があった。(参考HP 日本魚類学会)
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差別的言葉は撤廃、日本産魚類32種類の和名を改名
日本魚類学会(松浦啓一会長)は1日、差別的な言葉を含んだ日本産魚類32種類の標準和名を改名したと発表した。
差別語を使った標準和名はほかの動植物にもあるが、学会として網羅的に改名したのは初めて。
今回改名したのは日本産魚類約3900種のうち、バカ、イザリ、メクラ、セッパリなど、同学会が差別的と判断した九つの語を含む魚32種。例えば「メクラウナギ」は「ホソヌタウナギ」に、「ミツクチゲンゲ」は「ウサゲンゲ」と改名された。同じ言葉が「種」より上位の「属」「科」などの分類単位に使われている例も19例あり、これらも改名した。
標準和名は、ラテン語で表記する世界共通の学名と別に、国内で学術目的に使う日本語名。一般になじみのない学名の短所を補って、生物の研究や普及に役立ってきた。
しかし、命名方法に明確なルールがなく、差別的な言葉を含んだ標準和名がまれにつけられ、不快感を与えるとの指摘があった。また博物館、水族館などが言い換えようとして名前の表示に混乱が生じるという問題も出ていた。
改名案を検討した神奈川県立生命の星・地球博物館の瀬能宏主任研究員は「ひとつのステップを終えた。今後は、標準和名の命名方法の指針作りを進めたい」としている。(2007年2月1日 読売新聞)
今回改名される魚とは何か?
メクラウナギ → ヌタウナギ
オシザメ → チヒロザメ
メクラアナゴ → アサバホラアナゴ
セムシウナギ → ヤバネウナギ
バカジャコ → リュウキュウキビナゴ
テナシハダカ → ヒレナシトンガリハダカ
セムシイタチウオ → セダカイタチウオ
イザリウオ → カエルアンコウ
ロケットイザリウオ → ロケットカエルアンコウ
セムシカサゴ → ニライカサゴ
セッパリホウボウ → ツマリホウボウ
セッパリカジカ → ミナミコブシカジカ
セッパリサギ → セダカクロサギ
ミツクチゲンゲ → ホソクチゲンゲ
アシナシゲンゲ → オオクチノロゲンゲ
テナシゲンゲ → ヒレナシゲンゲ
セムシダルマガレイ → オオクチヤリガレイ など
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