科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
外来生物というものがあります。文字通り外国から来た生物で、いつのまにか日本に広がったものをいいます。

外来生物にはどんなものがあるでしょうか?

セイヨウタンポポ、ブラックバス、マングース、アライグマ、アメリカザリガニやウシガエル、セイタカアワダチソウなどがあります。

意外なのはモウソウチクで、中国原産だそうです。日本のものだと考えていました。

そして今回、「カワニナ」によく似た「コモチカワツボ」という巻き貝が外来種として確認されました。

現在、特定の外来生物は法律で制限されています。しかしこの「コモチカワツボ」は制限されておらず、生態系への影響が心配されています。

外来生物被害予防三原則
 〜侵略的外来生物による被害を予防するために
 1.入れない 〜悪影響を及ぼすかもしれない外来生物をむやみに
    日本に入れない
 2.捨てない 〜飼っている外来生物を野外に捨てない
 3.拡げない 〜野外にすでにいる外来生物は他地域に拡げない
 
外来生物はなぜ問題なのでしょうか?

今日は「コモチカワツボ」と「外来生物法」、「外来生物の問題点」について調べます。(参考HP 環境省自然環境局) 

   どちらがカワニナ?
A                B          

関連するニュース
外来巻き貝「コモチカワツボ」、神奈川の河川で大繁殖

繁殖力が極めて強い外来種の巻き貝「コモチカワツボ」が、神奈川県内の河川で繁殖していることが、同県環境科学センターの調査で確認された。

ホタルの幼虫がエサとする在来種「カワニナ」にそっくりで、ホタル繁殖用として業者が販売したり、カワニナに紛れ込んでいた可能性も指摘される。センターは「全国で生態系が乱される恐れがある」としており、調査結果は3月に松山市で開かれる日本生態学会で報告される。

センターは、2004年に県内の24河川で川底の生物を調査し、コモチカワツボを8河川で初めて確認した。アユで知られる県西部の早川や千歳川で、アユのエサになる川底のコケを食べたり、カワニナを駆逐したりしていた。鎌倉市の滑川では、50センチ四方当たり約1万8000匹が密集していた。現在も調査を継続中で、アユへの影響は確認していないが、「生態系への影響が出かねない」としている。

確認地点の多くが、ホタルの名所として知られる鎌倉、箱根、湯河原などと重なる。センターは、ホタルのエサとしてコモチカワツボを販売していた業者を把握しており、ホタル繁殖のため外来種が多用されている恐れもある。コモチカワツボは国の特定外来生物に指定されておらず、輸入や販売、移動が規制されていない。センターの石綿進一専門研究員は、「ホタルを復活させる運動も、コモチカワツボを使っては生態系の破壊につながる」と話している。

浦部美佐子・滋賀県立大助教授(陸水生物学)の話「川底がコモチカワツボで覆われてしまえば、魚のエサになる藻類も育たなくなる。コモチカワツボが靴底に付着し、落ちた場所で繁殖する恐れもあることから、米国では、釣り人に靴の消毒を呼びかけている」(2007年2月6日 読売新聞)

コモチカワツボとは?


学名Potamopyrgus jenkinsi 中腹足目ミズツボ科 (上の写真B Aはカワニナ)

ニュージーランド原産の小さな巻貝で、北半球の亜寒帯から温帯域にかけて、世界的に分布域を拡大している。ヨーロッパから輸入されたマスやウナギの種苗に混じって侵入したと考えられ、1990年代に日本各地の養殖場でみつかるようになった。

外来生物とは何か?


外来生物とは、たとえばカミツキガメのように、もともとその地域にいなかったのに、人間の活動によって外国から入ってきた生物のことを指します。

セイヨウタンポポ、ブラックバス、マングース、アライグマ、アメリカザリガニやウシガエル、セイタカアワダチソウなどがその例です。→外来生物図鑑

外来生物の問題点は?
もちろん全ての外来生物が悪影響を及ぼすわけではなく、たいていの外来生物は自然のバランスの中に組み込まれ、大きな影響を与えずに順応してしまいます。しかし、中には次のような問題も起きます。

生態系への影響
外来生物が在来の生き物を食べてしまうことにより、本来の生態系が乱されてしまったり、在来生物との間に競争がおこり、生活の場を奪ってしまったりする。

人の生命・身体への影響
たとえば、毒をもっている外来生物にかまれたり、刺されたりする危険があります。

農林水産業への影響
外来生物の中には、畑を荒らしたり、漁業の対象となる生物を捕食したり、危害を加えたりするものもいます。

外来生物法とは何か?


この法律の目的は、特定外来生物による生態系、人の生命・身体、農林水産業への被害を防止し、生物の多様性の確保、人の生命・身体の保護、農林水産業の健全な発展に寄与することを通じて、国民生活の安定向上に資することです。

そのために、問題を引き起こす海外起源の外来生物を特定外来生物として指定し、その飼養、栽培、保管、運搬、輸入といった取扱いを規制し、特定外来生物の防除等を行うこととしています。 

外来生物法では何が規制されているか?
外来法では特定外来生物を指定しており、これらの生物については規制をしています。→特定外来生物一覧

飼育、栽培、保管及び運搬することが原則禁止されます。
  ※研究目的などで、逃げ出さないように適正に管理する施設を持っているなど、特別な場合には許可されます。
  ※飼育、栽培、保管及び運搬のことを外来生物法では「飼養等」といいます。
 →輸入することが原則禁止されます。
  ※飼養等をする許可を受けている者は、輸入することができます。
 →野外へ放つ、植える及びまくことが禁止されます。
 →許可を受けて飼養等する者が、飼養等する許可を持っていない者に対して譲渡し、引渡しなどをすることが禁止されます。これには販売することも含まれます。
 →許可を受けて飼養等する場合、その個体等にマイクロチップを埋め込むなどの個体識別等の措置を講じる義務があります。

たとえば、特定外来生物を野外において捕まえた場合、持って帰ることは禁止されていますが(運搬することに該当)、その場ですぐに放すことは規制の対象とはなりません(釣りでいう「キャッチアンドリリース」も規制対象とはなりません)。

外来生物法に違反したらどうなるの?
特定外来生物は、たとえば野外に放たれて定着してしまった場合、人間の生命・身体、農林水産業、生態系に対してとても大きな影響を与えることが考えられます。場合によっては取り返しのつかないような事態を引き起こすこともあると考えますので、違反内容によっては非常に重い罰則が課せられます。以下はその一部をご紹介します。

個人の場合懲役3年以下もしくは300万円以下の罰金 / 法人の場合1億円以下の罰金に該当するもの
→ 販売もしくは頒布*する目的で、特定外来生物の飼養等をした場合 (*頒布(はんぶ):配って広く行きわたらせること。)
→ 偽りや不正の手段によって、特定外来生物について飼養等の許可を受けた場合
→ 飼養等の許可を受けていないのに、特定外来生物を輸入した場合
→ 飼養等の許可を受けていない者に対して、特定外来生物を販売もしくは頒布した場合
→ 特定外来生物を野外に放ったり・植えたり・まいたりした場合 

個人の場合懲役1年以下もしくは100万円以下の罰金 / 法人の場合5千万円以下の罰金に該当するもの
→ 販売もしくは頒布以外の目的で、特定外来生物の飼養等又は譲渡し等をした場合
→ 未判定外来生物を輸入してもよいという通知を受けずに輸入した場合 (環境省自然環境局より記事引用)
 

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