科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
心配したインフルエンザが流行っています。先日、宮崎で問題になった鳥インフルエンザはどうなったのでしょう?

鳥インフルエンザは普通人には感染しません。ところが、突然変異により人に感染するタイプに変わることがあるので、監視されています。

気腫疽菌という病原菌もふつう人には感染しませんが、昨日、人に感染したニュースが流れました。こうした場合にも注意が必要です。

私たちの身体はどうやって病気から守られているのでしょう?

正解は「免疫細胞」によって守られています。次の写真はいろいろな免疫細胞です。何というでしょう?(解答は下文中)

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 a                   b                  c

私たちのまわりには、目に見えない病原菌やウイルスにかこまれており、発病の危険は常にあります。

しかし、これらの外敵によってすぐに発病しないのは、これら外敵が身体に入ってきても、数時間のうちに排除する「免疫細胞」のはたらきがあるからです。

では「免疫」とは何でしょうか?「免疫細胞」とは何でしょうか?今日は「免疫細胞」とそのはたらきについて調べます。 (参考HP Wikipedia)

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牛「気腫疽菌」、世界初の人感染…千葉で男性死亡


千葉県の船橋市立医療センターは22日、同県内の50歳代の男性が、主に牛の病気の原因とされる「気腫疽菌(きしゅそきん)」に感染し、死亡したことを明らかにした。

気腫疽菌は破傷風菌の仲間で、通常は土の中などに存在する。人への感染が報告されたのは世界初という。

同センターによると、気腫疽菌は、傷口などから動物の体内に入り、筋肉が壊死する「気腫疽」を発症させる。若い牛や羊に発症例が多く、致死率は非常に高いとされる。

死亡した男性は2006年2月、高熱と胸の打撲傷で、同センターに搬送された。男性は搬送時、既に心肺停止状態で、すぐに死亡。のどの炎症を起こし、体全体が膨れ上がり、特に肺の膨張が著しかったため、男性の肺の組織を調べると、気腫疽菌が検出され、肺の筋肉が壊死(えし)していた。

同センターは、「気腫疽菌は人には感染しないというのがこれまでの『常識』だった。くわしい感染経路を調べることが今後の課題」としている。(2007年2月22日  読売新聞)  

免疫とは何か?


免疫とは、ヒトや動物などが持つ、体内に入り込んだ病原菌など「自分とは異なる異物」を排除する、生体の恒常性維持機構の一つである。

免疫には2つの段階がある。

1.自然免疫

自然免疫とは、ヒトや動物などが生まれつき持つ免疫細胞が、侵入物が自己を再生産したり宿主に対し重大な被害をもたらす前に発見、補食・分解するしくみである。

2. 獲得免疫

獲得免疫とは免疫細胞が一度感染源に接触することで感染源を特定し、抗体をつくり、感染源に対して、攻撃を仕掛けていくしくみである。抗原抗体反応ともよばれる。ワクチンのはたらく原理でもある。

免疫細胞とは何か?


私たちの体内に侵入した細菌やウィルス、そして体内で発生したがん細胞から体を守る細胞。白血球ともいう。白血球は学術的にはロコサイトともいう。

免疫細胞は60%が顆粒球で25%がリンパ球である。3〜8%が単球である。その他には肥満細胞がある。

さまざまな名称のものがあるが、はたらきについてはまだ不明な点が多い。わかっている範囲でまとめていきたい。

免疫細胞にはどんなものがあるか?


顆粒球
(写真a)
白血球の60%を占める。細胞質には殺菌作用を持つ顆粒が存在する。染色のされ方の違いによって好中球、好酸球、好塩基球の3分類に分けられる。

顆粒球の中では好中球は細菌をリゾチームという物質で溶かす。好中球が細菌と戦ってたくさん集まって死んだものが膿(うみ・のう)である。

リンパ球(写真b)
リンパ球(リンパきゅう)は、白血球のうち25%ほどを占める、比較的小さく(6〜15μm)、細胞質の少ない白血球。抗体を使ってあらゆる異物に対して攻撃するほか、ウイルスなどの小さな異物に対しては、顆粒球ではなくリンパ球が中心となって対応する。NK細胞、NKT細胞、B細胞(Bリンパ球)、T細胞(Tリンパ球)などの種類がある。

単球(写真c)
単球(たんきゅう、monocyte)は白血球のうち3〜8%を占める。白血球細胞の中で最も大きく(12〜18μm)、豆型の核を持つ。単球は、感染に対する免疫の開始に重要であり、アメーバ運動を行って移動することができ、細菌などの異物を細胞内に取り込み、細胞内酵素を使って消化する。

また単球は血管外の組織や体腔に遊走し、そこで組織固有のマクロファージ(大食細胞)に分化する。あるいは、単球とは血管内に存在しているマクロファージと考えることもできる。

肥満細胞
肥満細胞は、マスト細胞ともよばれる。肥満細胞は、皮膚深部や小血管壁に沿う位置などに存在して、細胞内に、ヒスタミン、セロトニン、ヘパリンなどの化学伝達物質を保持している。そして、体内に異物を検出すると、化学伝達物質抗体を放出し抗体をつくらせるはたらきがある。アレルギー反応を起こす細胞でもある。
  

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