人の細胞はいくつあるでしょう?

 人の体を構成する細胞は約60兆個です。ではそのうち免疫細胞はいくつあるでしょう?

 60兆の細胞のうち約2兆個、重さにして約1kgが免疫細胞です。

 全細胞の内、毎日3000億個以上の細胞が死に、同じ数だけ新しい細胞が生まれています。免疫細胞も1日に100億個が入れ替わっています。

 このような膨大な数の細胞が、一生懸命に働いて私たちの体を守っています。

 免疫細胞とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

 今年も花粉症の季節がやってきました。環境省の予測によると今年は去年より少なめということですが、暖冬の影響でスギの開花が早くなると言うことです。

 前回は免疫細胞について学びましたが、この花粉症も免疫細胞のはたらきによって引き起こされることがわかっています。

 今回は免疫細胞のはたらきについて学びます。さまざまな免疫細胞がありますが、そのはたらきは連絡を取り合っていて、みごとなチームプレーを行っています。(参考HP Wikipedia)

 今年もつらい花粉症 暖冬で例年より飛散早め

 花粉症のシーズンがやって来た。症状に悩まされている人には、つらい日々が続く。今年の飛散量は平年よりも少なめの予測だが、薬局などでは少しでも快適に過ごそうと薬やグッズを求める人が目立ち始めた。医療機関には二月上旬から患者が訪れるなど、例年より花粉の飛散が早まっているようだ。

環境省の予測によると、中国地方の今春のスギ・ヒノキ花粉の総飛散量は平年の六−九割。飛散開始時期を示すスギ花粉前線は二月下旬と、例年並みかやや遅めとしているが、暖冬傾向から早めの開花となっている。(2007年2月25日 日本海新聞)

免疫細胞にはどんな役割があるか?

 おもに2つあります。1つは病原菌など体内に入ってきた外敵を直接取り込み消化する役割と、もう1つは外敵を抗原として認識し、抗体をつくり、抗体で外敵を攻撃する役割。

 花粉症は、おもに後者の抗原・抗体反応のはたらきによっておきます。

 抗原・抗体反応に関係する免疫細胞にはどんな種類があるか?

 前回述べたように、免疫細胞には顆粒球、リンパ球、単球、肥満細胞などの種類があります。

単球のマクロファージ、リンパ球であるB細胞、T細胞、その他には樹状細胞、肥満細胞などが抗原・抗体反応に関係します。

花粉症は、おもに肥満細胞の出す化学伝達物質「ヒスタミン」によっておきます。




抗原・抗体反応とはなにか?


1.私たちの細胞が攻撃されないのはなぜか?
カゼのウイルスを例に挙げて、私たちの免疫細胞のはたらきをご紹介しましょう。私たちの自分の細胞には他人と異なる特別な目印がそれぞれついています。これを「クラス�TMHC」といいます。免疫担当細胞はこの目印を識別して、攻撃すべきか、せざるべきかを判断しています。

2.最初に活躍する免疫細胞は?
カゼのウイルスがヒトの体内に侵入したときに、まず対抗するのは「NK細胞」と呼ばれる軍隊です。これは異物であれば何でも反応して、攻撃を加える前線部隊にあたります。

3.2番目に活躍する免疫細胞は?
次に、この防御網が破られ、ウイルスが細胞に感染すると、ウイルスの侵入で自分の細胞の「クラス�TMHC」が別の目印に変化します。すると、免疫担当細胞はこのように変化したクラス�TMHCを目ざとく見つけて第二陣が参戦します。

この軍隊は外敵なら何でも食べてしまう貪食能を持った「マクロファージ」という細胞です

4.ウイルスの情報を集め、指令を出す細胞は?
このマクロファージの役割はまだ続きます。マクロファージは食べたウイルスの情報を解読し、解析を加え、どんな敵かを司令部に伝える役目があるのです。この情報を集めるのがヘルパー「T細胞」という集団です。

情報を受けとったヘルパーT細胞は、細胞表面に「クラス�UMHC」という分子を出し、サイトカインを出し、外敵の情報を他のT細胞・B細胞に伝えるのです。T細胞には、大きく分けて3つの細胞集団がありますが、ここでの活動に参加するのは、司令部の役目をするヘルパーT細胞という軍隊と、キラーT細胞という軍隊です。

マクロファージからの情報を受け取るのはヘルパーT細胞です。司令部であるヘルパーT細胞はこのウイルスの情報を受け取ると、情報に基づいて身体全体の免疫担当細胞に召集をかけるのです。ヘルパーT細胞は「B細胞」という軍隊にも指令を送り、そのウイルスを特別に攻撃できる「抗体」を製造させます。

5.ウイルスに攻撃を仕掛ける細胞は?
この指令で直接ウイルスを攻撃するのがキラーT細胞です。ウイルスに感染した細胞をサイトカインにより破壊します。宿主である細胞が死ぬことで、ウイルスも死にます。B細胞は自らもウイルスを分解し、ウイルスの情報を取得します。同時にヘルパーT細胞の指令によって抗体を作り、ウイルスを攻撃します。

花粉症のしくみは?


花粉が抗原となり抗体がつくられます。花粉症に関係がある免疫細胞は肥満細胞で、抗原である花粉が再度侵入すると、ヒスタミンを放出して抗体の生産を促します。このヒスタミンがアレルギーの原因となるのです。

 

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