科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
先日、日本のプルサーマル計画が、高レベル放射線廃棄物の問題でなかなか進んでいないことを述べました。

ところで廃棄物から出る放射線とは何でしょう?放射線廃棄物に含まれる物質とは何でしょう?病院で撮影したレントゲンや、CTスキャンなどで使われるX線も放射線です。

放射線はどれくらい浴びてもよいのでしょう?放射線を浴びることを放射線被曝といいます。国は放射線被曝量について規定しているのでしょうか?

今日は「放射線」と「放射線廃棄物」、「放射線被曝量」について調べます。 (参考Wikipedia・放射線廃棄物のHP
   
放射線の種類と透過

放射線とは何か?


放射線(ほうしゃせん)とは、高いエネルギーを持った電磁波や粒子線(ビーム)のことである。

紫外線よりも波長が短い光や、非常に高速(光速の100分の1以上)で飛ぶ荷電粒子は、物質中を突き抜けて所々で電離(イオン化)を引き起こすことができ、これらを総称して電離放射線あるいは単に放射線と呼ぶ。

放射線は、その種類やエネルギーによって、生体物質との相互作用のしかたやその程度が異なる。そのため、吸収された物理的エネルギー(吸収線量:単位はGy)が同じであっても、生物に与える影響の種類や程度も異なる。

放射線にはどのような種類があるか?


大きく分けると電磁波放射線(X線、γ線など)と粒子放射線(α線、β線、中性子線など)がある。 

放射線廃棄物に含まれる物質とは何か?


じつにさまざまな物質ができる。

ウラン  U-235  U-238 
超ウラン元素 ネプツニウムNp-237 プルトニウムPu-239 アメリシウムAm-241
 Am-243 キュリウムCm-243 Cm-244 Cm-245 
核分裂生成物 セレンSe-79 ストロンチウムSr-90 ジルコニウム Zr-93
テクネチウムTc-99 パラジウムPd-107 スズSn-126 ヨウ素 I-129
セシウム Cs-135Cs-137 
放射化生成物 炭素 C-14 コバルト Co-60 ニッケル Ni-63

放射線被曝許容量とは何か?


放射線被曝は、放射線管理の視点から、1.医療被曝、2.職業被曝、3.公衆被曝の3つの被曝に分けられます。

わが国の現行法令によれば、医療被曝に対しては線量限度が決められていません。これは、放射線診断あるいは放射線治療に必要な線量は、患者さんの病状によって異なり、一律な値をきめれないからです。

職業被曝をする人びとについては、全身の年間線量限度は50ミリシーベルトですが、3カ月ごとの線量当量が30ミリシーベルトを超えないように配慮しなさい、また18歳未満の者には放射線を使用する仕事をさせてはいけない、などということになっています。さらに、職業被曝をする人びとの線量当量限度を表10のように定めて放射線障害から守るばかりでなく、労働環境の管理基準を決めて管理が行われています。

公衆被曝は一般の人についての被曝量です。1mSv/年と定められています。

表 わが国の法令で定められている線量当量限度
  職業被曝 公衆被曝
全身の線量当量限度 50mSv/年 1mSv/年
眼の水晶体の 〃 150mSv/年 15mSv/年
皮膚の  〃 500mSv/年 50mSv/年
その他の組織の 〃 500mSv/年
妊娠可能な女子の腹部の 〃 13mSv/3カ月
妊娠中の女子の腹部の 〃 10mSv/妊娠中
 

胸部のCT

メディカル・サイエンス・インターナショナル

このアイテムの詳細を見る
MR撮像技術学

オーム社

このアイテムの詳細を見る

ランキング ブログ検索 ブログランキングへ ブログランキング・にほんブログ村へ  ←参考になったらクリックしてね