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土星の衛星「エンセラダス」に生物存在の可能性 NASA

生物生存の可能性のある天体が見つかった。

土星の衛星「エンセラダス」である。「エンセラダス」は氷におおわれた衛星であるが、氷の下は地熱のため水が溶けていると考えられていた。

今回、「エンセラダス」に窒素をふくむ水蒸気の大気が発見された。太陽からはるかに離れた極寒(?)の天体に何が起こっているのだろう?

 

生物生存のための最低条件とは何だろう?

地球では水、温度、有機物だ。今回、エンセラダスではこれらのすべてが確認された。エンセラダスで窒素が発見されたことで、NASAは有機物の存在を結論づけたのだ。これだけで、生物の存在の確率は高くなった。

だだし、地球の陸上で見る動物や植物のようなものではないかもしれない。近年、深海で発見された「熱水噴出口」に棲む生物のようなものかもしれない。

地球では、深海のような光のない世界でも水と熱と有機物と硫化水素などで生活する微生物と微生物を利用する生物群が発見されている。

今日は「エンセラダス」について調べます。(参考HP Wikipedia)  

土星の衛星・エンセラダスに生命存在か…NASA
アメリカ航空宇宙局(NASA)は12日、水の存在が確認されている土星の衛星エンセラダスについて、「内部に放射性物質があり、これが熱を発し続けている」との見解を発表した。

これにより、地下に熱水が存在する可能性が高まり、NASA研究チームの研究者は「生命に適した場所が存在する証拠をつかんだことになるのではないか」としている。

だが、地球の南極にあたる部分で火山のように水蒸気が噴出しているのが、米探査機カッシーニによるこれまでの観測で昨年確認されている。

その後の分析で、水蒸気に窒素ガスが混じっていることが新たに判明。この窒素ガスは、アンモニアが熱分解したものとみられることから、外部の研究者も加わったNASAの研究チームは「地中に高温高圧の場所があり、熱水の中で有機物が豊富に合成されたはずだ」と結論づけた。

アンモニアの熱分解にはかなりの高温が必要なことから、この熱源について研究チームは、〈1〉放射性のアルミニウムと鉄が700万年余で急速に崩壊し、衛星内部が熱くなった〈2〉その余熱とともに、他の放射性物質の緩やかな崩壊が今も続いている――とみている。(2007年3月13日   読売新聞)

エンセラダスとは何か?
エンセラダス (Enceladus, Saturn II) は、土星の衛星であり、1789年に天文学者ウィリアム・ハーシェルによって発見された。その後、1847年にギリシア神話のギガス族の一人エンケラドスにちなみ、息子のジョン・ハーシェルが命名・発表した。 エンケラドゥスは土星から24万キロメートル離れたところを33時間ほどで公転している。
 
直径は平均500キロメートルほどで、土星の衛星としては6番目に大きい。表面は反射率が高く、比較的新しい氷で覆われている。
 
エンセラダスに水と大気の発見

2005年3月ごろ、エンセラダスに接近した NASA/ESAの無人土星探査機カッシーニが、エンセラダスに極めて微量の大気を発見した。大気の成分は水蒸気と見られている。しかし、エンセラダスは重力が小さく、大気はすぐに宇宙に逃げてしまうため、火山か間欠泉などの大気の安定した供給源があるものとみられる。同じく木星の衛星のイオや、海王星の衛星トリトンには、火山噴出物による微量な大気が観測されている。
 
エンセラダスに熱源の発見

また、最近のカッシーニの観測により、エンセラダス表面で活発な地質活動をしている証拠と思われるひび割れがエンセラダスの表面はこのひび割れから噴出する新しい氷によって絶えず塗り替えられていくと考えられている。さらに、

2006年3月10日付のサイエンスの記事において、ひび割れから噴出しているものが氷の粒子および水蒸気であり、地下に液体の水が存在し貯水池のような役割を果たしている可能性があることをNASA研究者が発表した。この地質活動を起こす熱源は不明であるが、内部の放射性物質の崩壊や、潮汐力によるエネルギーなどが考えられている。
 

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