前回、温泉熱を有効利用した施設として、熱川温泉の「バナナワニ園」について述べたが、「バナナワニ園」は本園・ワニ園・分園と三つのエリアにわかれ、世界中のワニ、オオクチバスなどの熱帯植物、レッサーパンダなどの動物を見ることができる。
今回はこのうちのワニ園について紹介する。 (参考HP 熱川バナナワニ園)
ワニ園のワニは地味な色で、じっとしていてほとんど動かない。もしオリに入れられてなければ、気づかずにふんでしまうだろう。すると大変なことになる。すべての種類が人を襲う可能性があるからだ。旧日本軍が太平洋戦争中、大量のイリエワニにおそわれた事件があった。
アリゲーター クロコダイル ガビアル
さて、ワニが何類かといえば、もちろん「は虫類」である。では「は虫類」の中で一番大きななかまは何だろう?
それがこのワニのなかまである。ではワニは何種類あるのだろう?
答は「30種類」。ワニ園では絶滅の危機に瀕している貴重な世界のワニを24種類(亜種・交配種等を含む)約200頭飼育しており種類のコレクションでは世界一。ワニ園の他にも分園には大きなワニの放流池があり、植物園にも子ワニがいる。
さて、30種類あるワニのなかまは3つの科に分かれる。何というなかまだろう?
答は「クロコダイル」、「アリゲーター」、「ガビアル」の3科である。3つに分類するのが一般的だが、クロコダイル、アリゲーターの2種に分ける専門家もいる。
ワニ園で特にめずらしいのは、「クロコダイル科、イリエワニのアルビノ種(白いワニ)」と世界的にも希少な「ガビアル科、インドガビアル」。必見の価値がある。
ワニとは何か?
ワニ(鰐)は、脊索動物門 脊椎動物亜門 爬虫綱 ワニ目に属する動物の総称。
熱帯から亜熱帯にかけて30種が分布し、河川、湖沼、海岸などに生息する。水場からあまりはなれることは無い。
全長6mに達するものもあるが、小型種では、1.5mほどで成熟する。現在の動物の分類方法では、「鳥類」とは最も近縁な「は虫類」で共に「主竜類」に属する。
現生のワニ目は、アリゲーター科、クロコダイル科、ガビアル科の3科に分けられることが多い。クロコダイルとガビアルが近縁であり、ガビアルはクロコダイル科に含まれるとする説もある。
ワニのなかまの見分け方
ガビアル科はインドガビアル1種のみで、魚を捕らえるのに適した細長い口(吻=ふん)を持ち、非常に特徴がある。また成体の雄は鼻が大きく膨らみ、雌と簡単に区別できるようになる。ワニの場合、外見で雌雄の区別ができるのは本種のみである。
アリゲーターとクロコダイルを比較すると、ワニの頭を上から見て、口先の丸みがかっているのがアリゲーター科、細くとがっているのが、クロコダイル科である。
またワニの口を横から見て、下顎の第4歯が上顎の穴に収まっているのがアリゲーター科、牙のように外に出ているのがクロコダイル科。だからクロコダイル科のワニの方が凶暴な顔に見える。
ワニはどの種をとっても危険だが、その中でも比較的温和なのがアリゲーター、極めて獰猛なのがクロコダイルである。これはクロコダイルの方が脳の容積が多く、頭が良いからだと言われている。アリゲーターでも人を襲うことはあるが、今日「人喰いワニ」として恐れられているのは、大きさが7mにも達するイリエワニやナイルワニで、ともにクロコダイル科に属している。
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