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4月4日タミフル調査会があった。副作用例は185人にも上った。報告例は増えたのだが、異常行動がインフルエンザによるものか、タミフルによるものかの結論は出せなかった。

亡くなった人の遺族はタミフルに原因ありというが、現場の医師たちの中には、効果的であり、使いたいという意見も根強い。

私としても異常行動の様子を見る限り、「タミフルに原因あり」と思う。遺族の気持ちを考えるといたたまれない。しかし、厚生労働省の判断は「因果関係がはっきりせず、当面は現状の10代への原則投与を禁止する」結論となった。

なお因果関係は引き続き調査する予定。使用には十分注意が必要である。

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タミフル:さらなる真相解明を…被害者たち


タミフル 転落や飛び降りにつながりかねない「異常な行動」が128人明らかになったインフルエンザ治療薬「タミフル」の副作用。異常行動で子どもを亡くした被害者は「この数字も氷山の一角」と、さらなる実態調査を求める。一方で医療の現場からは、厚生労働省などの初期対応を批判する声も上がった。

服用後に異常行動が生じ、死亡するなどした子どもの親たちでつくる「薬害タミフル脳症被害者の会」の軒端晴彦代表(49)=岐阜県下呂市=は「今回の調査対象になった副作用例は、氷山の一角ではないか。親が医師に副作用を訴えても、製薬会社に報告してくれないケースや、突然死などと言われる例もある」と、実際はさらに多いとの見方を示した。

しかし、一方で患者の過剰な反応を心配する声も。福岡県の開業医は、10歳以下の子どもに対し、親に副作用を説明した上で、タミフルを処方した。ところが「薬はもらったけれど、副作用が怖くて飲ませなかった」親がおり、肺炎など重症化したケースもあった。

この開業医は「薬を飲まないことで死ぬ危険性もあることを、患者も医師と共に理解しておくべきだ。厚労省や専門家は医療現場や患者向けに、もっと具体的なアドバイスを発信してほしい」と話す。

江戸川区内の男性医師(51)は「『高熱が早く下がる』と患者に説明して、現在も処方している。処方は1カ月10例以下だが、拒否した患者はこれまでいない。薬の副作用は避けられず、異常行動との因果関係が明らかではない中では、今後も処方を続ける」と話した。

江東区の小児科の開業医は「タミフルと問題行動に因果関係はないと学会と厚労省が早期に結論づけたことが問題だ」と批判。「日本のタミフル使用は異常に多かった。副作用が疑われる症例報告が、早く確実に厚労省に直接伝わるようなシステムをきちんと作るべきだ」と指摘した。(毎日新聞 2007年4月4日)

タミフル服用後の異常行動について(緊急安全性情報の発出の指示 2007年3月22日)  http://www.mhlw.go.jp/houdou/2007/03/h0320-1.html

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