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1970年代日本でひんぱんに発生した光化学スモッグ。当時の都会の空気はどんよりとしたスモッグにおおわれていた。

各地で公害などの問題も起きていた。当時は高度成長社会と引き替えに環境の悪化が平気で行われていた。

その反省から、さまざまな環境を守る法律ができ、今では人が集まる公共の場所では、タバコさえ禁止されている。おかげで都会はきれいな空気を取り戻した。

一度は姿を消した光化学スモッグ。ところが近年、再び起こるようになった。先日(8日)も晴れて暑くなったなと思ったら警報が発令した。

この原因は何だろうか?


これまで、さまざまな分析がなされてきた。都市部での「ヒートアイランド現象」が原因ではないか?オゾン層破壊による「紫外線の増加」が原因ではないか?「ガソリンなど炭化水素の蒸発」?最近高度成長期にある中国沿岸部などの「海外からの飛来」ではないか?これらの原因が相互に影響しているケースも考えられる。

今月8日に、九州北部から関東まで20都府県以上で観測された光化学スモッグを九州大学と国立環境研究所が分析。オゾン生成の化学反応や風向・風速を加味して、地上でのオゾン濃度の変化を数値計算した。  

するとオゾンは中国沿岸部で発生し、西風によって日本に運ばれたことがシミュレーションで再現された。この結果、近年の光化学スモッグは中国から飛来している可能性が高くなった。(参考HP 九大・国立環境研・サイエンスZERO) 

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日本列島が高気圧に覆われ各地で今年一番の暑さになった今月9日に、九州北部から関東まで20都府県以上で観測された光化学スモッグは、中国大陸で発生したオゾンが主原因だったらしい。

西風でオゾンが運ばれてきた様子が、九州大学と国立環境研究所によるシミュレーションで再現された。以前から指摘されている「越境汚染」の可能性を裏付けるものだ。

光化学スモッグは、光化学オキシダント(主成分はオゾン)が起こす。オゾンは、自動車や工場などが出す窒素酸化物などの大気汚染物質が日光を浴びるなどして生じることが知られている。  

10年以上前からアジアの光化学スモッグを研究してきた九州大応用力学研究所の鵜野伊津志(うの・いつし)教授、環境研の大原利真(としまさ)・広域大気モデリング研究室長らのグループは、中国や日本を含むアジア各地の大気汚染物質の排出量を、エネルギー消費や車の台数などから推計。

オゾン生成の化学反応や風向・風速を加味して、地上でのオゾン濃度の変化を数値計算した。  

それによると、6日午後3時では中国沿岸部などに高濃度の地点があるが、日本は各地とも低濃度だった。ところが、東シナ海の高気圧の北側に西風が吹き、7日から9日にかけて、高濃度のオゾンが中国から日本に広がったとの結果が出た。  

九州などに広がったオゾンは8日時点で、地域によっては光化学スモッグ注意報の発令基準(0.12ppm)に近い濃度レベルに達する、との計算結果で、8、9日に日本国内で実測された光化学オキシダントの濃度分布などとよく合っていた。  

光化学スモッグは70年代がピークだったが、近年、再び各地で注意報の発令が増えている。特に九州北部や日本海側での発令が目立ち、9日には新潟県で72年の観測開始以来初の注意報が出された。

こうした特徴や、日本の大気汚染が規制で改善傾向にあることから、研究者の間では中国からの越境汚染の影響が大きいとの見方が強かった。  

大原室長は「国内で光化学スモッグの原因物質をさらに減らすと同時に、越境汚染について国際的なルールを作る必要がある」と指摘している。(asahi.com 2007年05月13日) 
 

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