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ツボカビ症は両生類だけに感染する病気で、ヒトなどの哺乳類やハ虫類、鳥類、魚類などには感染はしない。日本では昨年12月、東京で中南米から輸入されたペットにより、国内で初めて発見された。

ツボカビ症は真菌の一種。アフリカ固有の菌であったものが広まり、オーストラリア、中南米などに広まり壊滅的被害を与えており、日本にも広がることが心配されていた。

 _ は30μm(マイクロメートル) 
a.ツボカビ           b.遊走子 

日本にはオオサンショウウオなど貴重な両生類が多数存在する。ツボカビ症は野外に出ると根絶は不可能。万一広がった場合は種の絶滅だけでなく、食物連鎖に関わるすべての生物に影響があると考えられている。

今回、麻布大や国立環境研究所が関東など9都県の野生カエル132匹について調べたところ何と42匹からツボカビ病の菌を検出したという。しかしいずれも発病はしておらず、発病生のないタイプが以前から広がっていた可能性もあるという。

今夏全国規模の調査をする予定。

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ツボカビ菌、国内の野生カエルでも確認


世界でカエルなどの両生類に壊滅的な被害を与えているツボカビ菌が、国内の野生のカエルにも広まっていることが11日、麻布大や国立環境研究所などの研究チームの調査で明らかになった。

国内では今年、輸入したペットのカエルがツボカビ症で死んだ例が報告されたが、野生のカエルからツボカビ菌が確認されたのは初めて。環境省では、今夏にも全国規模の調査を実施することを決めた。

研究チームは、関東など9都県の野生カエル132匹について体表面に付いている菌の遺伝情報を分析。その結果、関東や沖縄の5県の42匹からツボカビ菌とみられる菌を確認したという。ツボカビ症は致死率が高いとされているが、今回の調査で菌が確認されたカエルは、いずれも病気を発症していなかった

こうしたツボカビ菌に関する広範囲な調査はこれまで例がなく、ペットのカエルが死んだ例が確認される以前から、野生を含む国内のカエルに菌が広がっていた可能性や、致死率が高い強毒性の菌とは違う未確認のツボカビ菌がすでに蔓延(まんえん)している可能性もあるという。

環境省外来生物対策室では、「国内でもツボカビ菌がかなり広い範囲に広がっている可能性がある。研究機関や自治体などの協力を得て全国調査を実施し、菌の毒性も含めて実態を把握したい」と話している。(2007年6月11日12時33分  読売新聞) 

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