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インドネシアのスマトラ島沖地震は記憶に新しい。10mを超す、ものすごい規模の津波があった。

インドネシア沿岸地域ではマングローブの自然林が開発で失われ、それが被害を大きくしたことがわかった。

マングローブとは何だろうか?

マングローブとは植物の名前ではなく、潮間帯(ちょうかんたい))に生えている植物をまとめてマングローブと呼ぶ。自然の防波堤のはたらきをする。 また、日本のマングローブは10m程度にしかならないが、熱帯では50mにも成長するので、その役割も大きい。

近年、世界各地でマングローブの破壊が問題になっている。東南アジアでは、木炭の材料とするための伐採と、海岸沿いの湿地をウシエビ(ブラックタイガー)などのエビ養殖場とするための開発が主な原因となっている。また、家畜の飼料とするための伐採も行われている。そのため、あちこちでマングローブが消滅しつつある。

今日はマングローブについて調べる。(参考HP Wikipedia・ISME)
 

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インド洋津波、マングローブあれば死者半減…林が防波堤に


スマトラ島沖地震(2004年12月)によるインド洋津波で最大の被災地となったインドネシア沿岸地域で、マングローブの自然林が開発で失われなければ、死者が半減した可能性があることが、東北学院大の宮城豊彦教授(環境地形学)らの研究で分かった。

津波被害を軽減するマングローブの効果を定量的に分析した研究は世界初。15日、沖縄県宜野湾市で開催中の太平洋学術会議で報告する。

宮城教授らは、被災地を襲った津波の高さと被害、マングローブの植生分布などを3年かけて現地調査した。エビ養殖池の開発でマングローブ林が広範囲にわたって失われ、特に10メートル以上の津波で壊滅的な被害を受けたインドネシアのバンダアチェ(スマトラ島北部)では、約30年前の約88%に当たる1145ヘクタールが消滅した。

宮城教授は、林が消滅した地域に、マングローブが1ヘクタール当たり約2000本あったと仮定して、インド洋津波が押し寄せた時の波高などを計算した。

その結果、津波が及ぶ範囲は、実際の津波とほとんど変わらないものの、マングローブ林が残存していた場合、林が“防波堤”の役割を果たし、津波の高さが最大73%減少。8メートルの津波が押し寄せた内陸(海岸から2キロ地点)での波高は2メートル程度に減った。

津波の高さの減少で、かつて林があった地域の内陸側で犠牲になった死者・不明者約4万2千人のうち、約47%が救えた可能性があるという。

宮城教授は「波高7〜8メートルの巨大津波でも、幅1キロ・メートルの林があれば防災機能を発揮する。植林の意義が裏付けられた」と話している。(2007年6月15日14時36分  読売新聞) 

マングローブとは何か?


マングローブ(Mangrove)とは、熱帯〜亜熱帯地方の河口汽水域の塩性湿地に生育する森林のことである。

「マングローブ」という名前がついた植物があるわけではない。たとえば、高山(こうざん)に生えている植物をまとめて高山植物と呼ぶように、海水が満ちてくる潮間帯に生えている植物をみんなまとめてマングローブと呼んでいる。

マングローブの種類


マングローブ林を構成する植物は世界で70〜100種程度あり、主要な樹木の多くがヒルギ科、クマツヅラ科、マヤプシキ科(ハマザクロ科)の3科に属する種である。

日本国内で、マングローブ林にのみ分布が限定される種は、メヒルギ(ヒルギ科)、オヒルギ(ヒルギ科)、ヤエヤマヒルギ(ヒルギ科)、マヤプシキ(マヤプシキ科)、ヒルギダマシ(ヒルギダマシ科)、ヒルギモドキ(シクンシ科)及びニッパヤシ(ヤシ科)の4科7種である。
 
特徴

主要構成樹種のヒルギ科の植物は、いずれもつやのある楕円形の葉をもつ。葉は分厚く、厚いクチクラ層におおわれる。呼吸根をもち、その形は種によってさまざまである。メヒルギはわずかに板根状になる。オヒルギのものは膝状に地表に顔を出す。ヤエヤマヒルギの場合、タコの足状に地表より上から斜めに根が伸び、幹を支えるようになるので支柱根とよぶ。

また、これらの植物は、果実が枝についている状態で、根が伸び始め、ある程度の大きさに達すると、その根の先端に新芽がついた状態で、果実から抜け落ちる。このように、親植物の上で子植物が育つので、このような種子を胎生種子と呼ぶ。親を離れた種子は、海流に乗って分散(海流散布)し、泥の表面に落ちつくと成長を始めるが、親植物から離れた後、下の泥に突き刺さり、その場所で成長する事もある。 

マングローブ林の破壊と再生


近年、世界各地でマングローブの破壊が問題になっている。東南アジアでは、木炭の材料とするための伐採と、海岸沿いの湿地をウシエビ(ブラックタイガー)などのエビ養殖場とするための開発が主な原因となっている。また、家畜の飼料とするための伐採も行われている。

そのため、あちこちでマングローブが消滅しつつある。 熱帯雨林の破壊が地球温暖化とのかかわりで問題になったように、マングローブの破壊も同様な問題として注目されるようになった。また、マングローブが海の水質浄化にはたす役割が大きいことが知られるようになり、世界の湿地帯の価値の見直しとも連動し、その意味でも注目を受けつつある。

現在、あちこちでマングローブの再生を目指した試みが行われている。紅海では砂漠の沿岸でマングローブの形成が試みられた。砂浜では風と波のために生育が維持できないが、枯れ木などを使って柵を作り、水流を止めるようにすれば生育が始まり、群落が少し出来れば、それが波除けとなって次第に面積が広がると言う。
 

マングローブ入門―海に生える緑の森

めこん

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NATIONAL GEOGRAPHIC (ナショナル ジオグラフィック) 日本版 2007年 02月号 [雑誌]

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