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やっと梅雨らしくなってきた。各地の水不足を解消してほしいものだ。さて水不足といえば中国の砂漠化が問題となっている。

北京では2008年オリンピック開催が決まって都市の発展が急速に進み、建設ラッシュ、洗車場の増加、街の緑化などにより、必要な水の量は圧倒的に増えた。

ところが、主要なダムの貯水量は、ここ5年で、3分の1に減っているのだ。こうした中で、北京の水を確保するため、様々な対策が打ち出されている。現在、長江(揚子江)の水を北京などに流す、壮大な国家事業「南水北調」が進んでいる。 



また、水不足解消の願いを込め、「人工降雨」ロケットが打ち上げられている。雨の多い日本ではあまりなじみがないが、「人工降雨」とは何だろうか?

テレビで見る機会があったが、花火のような筒型のロケットを打ち上げただけで確かに雨が降ってきて驚いた。そんなに簡単に降るなら日本でも使わないのだろうか?

今日は「南水北朝」「人工降雨」について調べる。(参考HP Wikipedia)

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北京:人工降雨で水不足に対応も厳しい状況


人工降雨による水不足対策を展開している北京市では、16日にも人工降雨が実施された。飛行機やロケットなどを用いて雲の中に雨の誘発物質を撒き、人工的に雨を降らせる。中国新聞社が伝えた。

現在中国では、北方地域を中心に旱ばつが深刻さを増している。特に北京市は慢性的な水不足に悩まされ、水道料金の改定によって市民の節約意識を高めるなど、苦肉の策が講じられている。

北京市では、4月25日から26日にかけてを皮切りに、5月中旬などにも人工降雨を実施している。しかし、人工降雨は応急処置的な要素が強く、一部では「焼け石に水」との厳しい評価も出ている。(中国情報局ニュース 2004/06/17)

 

南水北調とは?


南水北調(なんすいほくちょう)は、中国南方地域の水を北方地域に送り慢性的な水不足を解消する構想の事であり、2002年12月27日、当時の首相朱鎔基によって着工を宣言された。第10次5カ年計画の一つで、総投資額は約5,000億元。規模、難度共に、三峡ダム工事を超える。西気東輸、西電東送、青蔵鉄道とともに、西部大開発の目玉プロジェクトとして位置づけられる。

人工降雨とは何か?


人工降雨(じんこうこうう、Rainmaking)とは、人工的に雨を降らす事、また、その雨を言う。降った雨は人工雨(artificial rain)ともいう。人工降雨はアメリカの物理学者・化学者アーヴィング=ラングミューア博士の創案によるもので、1946年に初の実験が行なわれている。

具体的にはドライアイスやヨウ化銀を上空に散布する。ドライアイスは飛行機などから雲に散布する事で温度を下げ、またドライアイスの粒を核として氷晶を発生・成長させる。またヨウ化銀の場合は、その粒子が六方晶形と言って氷や雪の結晶によく似ているため、雪片を成長させやすい性質がある。

雨はどうやって降るか?


雨は、熱帯地方では例外もあるが、通常は氷点下15℃以下の低温の雲の中で発生した氷晶が昇華核となって周囲の水蒸気を吸収して雪片となり、雲中を落下して成長しながら、暖候期には途中で溶けて雨粒となって降る。寒候期でも、気温が高いと溶けて雨になる。

いずれにしても、雨を降らせるには雲の中に氷の粒を作ってやる必要がある。その氷晶を作るのは空気中に浮かぶ微小な粒子で、主に海の波しぶきで吹き上げられた塩の核であり、他に陸上から生じた砂塵などの粒子もある。それらの周りに、雲の中の水蒸気が昇華と低温の影響で氷となって付き、初めに述べたように成長して雪片となるのである。


人工降雨の方法 過冷却水の結晶化


雨ができるには以上のように、核になる粒子と低温の雲が必要であるが、ある程度発達した積雲や層積雲の上部では温度は0℃以下になっているものの、氷点下15℃くらいになるまでは、過冷却と言ってまだ水滴のままであり、雪片の形成に至らず、雨は降らない。そこへ、強制的に雪片を作るような物質を散布してやれば雨を降らせる可能性ができるわけで、これが人工降雨の考えである。

その材料として、ドライアイスやヨウ化銀が用いられる。ドライアイスを飛行機から雲に散布する事で温度を下げ、またドライアイスの粒を核として氷晶を発生・成長させる。またヨウ化銀の場合は、その粒子が六方晶形と言って氷や雪の結晶によく似ているため、雪片を成長させやすい性質がある。

散布の方法としては、飛行機を用いる他、ロケットや大砲による打ち上げもある。ヨウ化銀の場合は、地上に設置した発煙炉から煙状にして雲に到達させる方法もある。

日本では?中国では?人工降雨の実際


水不足や旱魃などの対策が最も一般的で、世界各地で実施されており、日本でも、1964年夏にに東京を中心とする関東地方で記録的な水不足が起きた際、水源地付近で実施された事が知られている。

他に、大きなイベント当日の好天を狙って事前に雨を降らせたり、エアコンの電力消費を抑えるため、又は黄砂による大気中の砂塵除去のためというものもある。

2007年4月28日、毎日新聞によって中国政府が北京五輪の開会式(予定日は8月8日)は比較的雨の多い時期にあたるため、晴天を確保する方法として雨雲が北京に流れてくる前に雲を刺激して人工的に雨を降らせてしまおうと計画していると報道した。

中国では水不足による雨水確保のために、気象局がヨウ化銀を搭載した小型移動式ロケットを打ち上げて人工降雨を行っている。

人工降雨の限界


人工降雨はある程度発達した雨雲がある場合に有効であり、かつ成功するもので、雲の無い所に雨雲を作って雨を降らせるのは不可能である。またその雨量も、本来の雨量を1割程度増加させるくらいで、自由に降水量を制御できるまでには至っていない。  

 

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