
「泉田裕彦新潟県知事は国際原子力機関(IAEA)の調査を受け入れるよう、文書で国に要請した。 」
その理由は「事故は県内の産業に風評被害を及ぼしており、国民不安を早期に払しょくするために、世界に正確な情報を発信する必要がある」という内容。(毎日新聞 2007年7月22日より)
よい判断だと思う。今回のケースは原子力発電所の直下で強い地震が起きたきわめて希な例であるし、東京電力の原子力発電所は火災をおこし、全世界に報道された。絶対に安全であるという宣伝にウソがありよくなかった。
また企業としては企業利益を守るために、不祥事は隠すのが当然かもしれないが原子力発電事故は、全人類の生存をかけた問題であり、一企業の判断する問題ではない。すべてを正確に公にする必要があると思う。これは今後の課題である。
事実がはっきりしないので、住民の不安は増大しており、疑惑が増している。そういう意味でIAEAの調査を受け入れるのは大変良いことだと思う。
また日本の技術はそんなに簡単に大量の放射能漏れをおこすほど未熟なものではないと思う。今回の地震ですべての原子炉が自動停止したところはさすがだと思った。
原子力発電所の事故の問題は難しい。推進する人は「エネルギーを確保するため必要だ」というし、反対する人は「危険だからだめだ」という。そして、これまで起きた原子力発電所の事故を1から100まであげて危険性を訴える。
しかし、放射線はそんなに嫌わなければいけないものだろうか?地球上では地磁気のため、放射線から守られているが、宇宙ではごくあたりまえに大量に存在する。放射線を嫌うよりあるものと認め、利用したり、コントロールすることが大切だと思う。
今日は原子力開発と今後の対策を考える。(参考HP Wikipedia)
原子力開発の理由と利点
私が原子力発電に賛成の理由は、1つはエネルギーとしての利用価値である。もう1つは宇宙開発において放射線の研究は重要であるからだ。
何と言ってもこのエネルギーの大きさは何ものにも代え難い。1グラムのウランの核分裂で得られるエネルギーは、石炭3トン、石油2キロリットルのエネルギーに匹敵する。しかも二酸化炭素は出さないので、地球温暖化には影響しない。
宇宙開発については、これまで述べてきたように、火星への有人飛行が計画されている。そのときに問題となるのが宇宙放射線である。(20××年火星への旅 520日間「宇宙放射線」は防げるか?より)
この宇宙放射線、星の爆発で発生するもので、星の誕生と消滅を繰り返す宇宙の中ではごくあたりまえに存在する。
星が爆発するときには物質の原子と原子がぶつかり合い、核分裂したり、核融合したりして新しい原子ができる。このとき大きな熱エネルギーを出すと同時に、光などの電磁波や中性子やα線とβ線、γ線などの放射線を出す。
この宇宙で起きているあたりまえのことを、地上で再現したのが原子力発電である。だとするならば、この宇宙で行われている莫大なエネルギーを使わない手はないと思う。
また、地球の人口が70億になろうとしている今、このまま宇宙に目を向けず地球の中だけで、エネルギー・食料問題を解決できるのだろうか?
将来、火星に移住したり、他の惑星からエネルギー源を求める必要もでてくると思う。だからこそ、やっかいな放射線を研究し、逆に有効に利用することが大切だと思う。
高レベル放射線廃棄物の解決方法
そこで対策であるが、宇宙ではあたりまえの宇宙放射線。原子力発電で問題となる高レベル放射線廃棄物。これを宇宙に返すというのはどうだろうか?この案は前に出て潰れたらしいが、その理由がよくわからない。
宇宙の現状を考えたとき、放射線で満ち満ちている宇宙に放射線物質を返すのは悪いことではないと思うがいかがなものだろうか。
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