科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をなるべくわかりやすくコメントします。
生物が生きていくために必要なものは何だろう?この問題は簡単なようで難しい問題だ。  

水、適度な温度、空気、栄養分、光、ミネラル、気圧、重力...まだあるかもしれない。

このうち、どうしても必要なものとなると、水、適度な温度、空気などだが、「光」はどうだろう?植物にとっては必要であるが、動物は必要ないと考える人がいるかもしれない。

人にとってはどうか?「光」は人にとってはかなり大事な働きをしている。「光」によってビタミンDが体内でつくられることは聞いたことがある。ビタミンは体にどうしても必要な栄養素だからこれは大切だ。

ビタミンDはシイタケなどの食品からも取り入れられるが、量は少ない。「光」は他にも体内で大切な物質をつくる。だから光合成というと植物だけが行っているようだが、人や動物はもうひとつの光合成を行っているのである。

人や動物にとっても大切な「光」を、医学の分野に取り入れた治療法に「光線治療法」がある。それを初めて提唱したのが第3回ノーベル生理学・医学賞を受賞したニールス・フィンセンであった。

しかし「光線治療法」といっても現在ほとんど聞かない。これは何だろうか?

現在残っている「光線治療法」で重要なものとしては「癌の放射線治療」がある。これは放射線といっても、光に近い電磁波の一種である、X線やγ線を「癌細胞」に集中してあてる治療法である。

癌は普通の細胞の遺伝子が修復できなくなって暴走する細胞の病気であるから、癌細胞の遺伝子を電磁波で破壊すれば、癌細胞もなくなる理屈である。

「光線治療法」となると一般の病院ではほとんど聞かない。これはどの波長にどんな働きがあるか、効果がはっきりしないということや、抗生物質の発見により速効性のある治療が重視されていることが主な理由だと思われる。

今後、光の分析が進めば再び注目されることになるかもしれない。

今日は「狼瘡の光線治療法の研究」と「ニールス・フィンセン」について調べる。


狼瘡(ループス・エリテマトーデス)とは? もともとは皮膚疾患のひとつと考えられた。皮膚の一部が狼にかまれたような傷ができて名付けられた。

現在はループス・エリテマトーデスといって、自己免疫疾患や膠原病の一つと考えられている。  

自己免疫疾患とは、本来感染に対し体の防御を行う免疫機能が、自分の体に向けられ、抗体が自分自身の細胞に対して産生される病気である。

これらの抗体は血球、内蔵、組織などに結合し、慢性の疾患を起こす。自己免疫疾患のメカニズムと原因は完全にはわかっていない。

この疾患の発生率は女性で男性の8倍になる。どの年齢層にも起こり得るが、大半は10歳から50歳の間に発生する。また特定の薬物によっても起こる。この場合には薬剤性エリテマトーデスと呼ばれ、ふつう薬物の使用を中止すれば元に戻る。

症状は関節炎による全身硬直、休息時に悪化し軽い運動後に改善される関節の硬直、全身性筋萎縮の他、炎症による発熱、沈鬱、食欲不振などが見られます。筋肉や関節を触診したときの痛みもしばしば見られる。

光線治療とは何か? 私たちは太陽の光というと、あの紫外線によって皮膚に損傷を受けるというイメージがある。しかし有害な紫外線は紫外線の波長400nm〜10nmのうち280nm〜10nmまでは地上に届かない。残った400nm〜280nmのうち、有害なのは315nm〜280nmであって、波長 400〜300nmは体に良いというデータがでている。  

太陽光線(紫外線〜可視光線〜赤外線まで)の波長280nm〜1000μmの電磁波の体に良い健康効果をあげてみよう。(以下 日本光線療法協会より記事引用)

光線療法効能

痛みに対して 赤外線には鎮痛作用があり、痛みを速やかに和らげる。しかも鎮痛剤や麻酔のような一時的な対症療法とは違い、痛みを起こしている原因に働きかけ、鎮痛と同時に治癒傾向を促進する。

血液、血液循環に対して 太陽光線には増血作用があり、赤血球・白血球・血小板が増加する。また、血管を拡張し血液の流れをよくする

細菌、毒素に対して 紫外線は殺菌力が高く、細菌は短時間で死滅する。また、白血球の食菌作用が著しく高まりあらゆる感染に対して抵抗力が増加する。解毒作用が高く、体内の毒素に光線が作用すると毒性を失い無毒化する。

皮膚に対して 太陽光線は皮膚の抵抗力を増し、皮膚機能を正常化し、ハリとツヤのある皮膚を作り出す。みずみずしく若々しい素肌になる。

体質に対して 太陽光線は体質改善作用がある。数多くの光が多様な作用を介して生体の複雑な機能を調整して体質を改善、強化し病気の治療と予防する。

内分泌能に対して 紫外線、可視光線はホルモンの生成と調整作用があり体内で自家ホルモンが生成され内分泌機能を正常にする。

アレルギーに対して 紫外線により合成されるビタミンDには免疫調整作用があり、免疫異常(アレルギー)の改善に役立つ。

免疫に対して 紫外線はより合成されるビタミンDには免疫監視能力(自己か非自己の識別能力)を強める働きがあり、免疫力が高まる。

肥満に対して 太陽光線はホルモン調節や全身の代謝をよくしてし肥満を改善する働きがある。

炎症に対して 赤外線、紫外線には消炎作用がある。毛細血管を拡張して血液の流れをよくし、炎症物質や発痛物質を速やかに吸収し排除して炎症をなくす。また患部組織を修復し再生する。

発熱に対して 太陽光線には解毒作用がある。体を芯から温めることによって発汗を促し解熱させ、同時に体の抵抗力を高め毒素を解毒するため発熱の原因にも有効である。

骨に対して 紫外線が皮膚にあたるとビタミンD3が生成されることによってカルシウムが腸から体内に吸収され骨となる。紫外線をあてることで骨が再生強化される。

呼吸器に対して 太陽光線は肺機能を高める。酸素を効率よく取り込め、また肺内部の不純物を排除する。

腎機能に対して 太陽光線には利尿作用があり尿量を増し夜間の排尿回数を減らす。また腎臓機能を高める

肝機能に対して 太陽光線は肝臓機能を高め解毒作用を増す。すい臓に対して 太陽光線はすい臓のインシュリンの分泌を盛んにさせ、血糖値を下げる

大腸、小腸に対して 太陽光線は腸のぜん動運動を調整して便秘や下痢を改善する整腸作用がある。

胃に対して 紫外線があたると胃の粘膜を形成している物質ができるため、胃の調子がよくなり食感がでてくる。

神経機能障害に対して 太陽光線は末梢神経の機能の再生を促し、その刺激電動速度を改善する。

自律神経の場合は、この作用によって内臓の働きを活発にする。また神経麻痺の場合は運動神経や知覚神経に働いて治療効果を高める。

自律神経に対して 太陽光線は全身の血液の流れをよくし脳充血をとり自律神経を調節して精神を鎮静化し、心地よい安眠をもたらす。

その他 太陽光線には生体の自然治癒力を最大に高めるため想像を越える効果が大いに期待できる。  光線治療についてくわしくはこちら → 日本光線療法協会


ニールス・フィンセンとはどんな人?
ニールス・フィンセン(Niels Ryberg Finsen, 1860年12月15日 - 1904年9月24日)はデンマーク・フェロー諸島の内科医、科学者。1903年、疾患の治療への貢献、特に尋常性狼瘡への光線治療法により、医学に新しい道を開いたことを評し、ノーベル生理学・医学賞が授与された。彼がデンマーク人で最初のノーベル賞受賞者である。 

フェロー諸島のトースハウンにて四人兄弟の二人目として生まれた。1864年、彼が4歳の時、母親が他界し、父親は母親の従兄弟と結婚し、六人の子供を持った。1871年、父親がフェロー諸島の知事となる。

彼は初期の教育をトースハウンで受けたが、1874年、デンマークの寄宿学校Herlufsholmに送られた。ここは彼の兄も学んだところであった。彼は兄と異なり、学校生活は厳しい物であり、校長から「良い心の少年だが、技術も能力も低い。」との評価を受けた。

この評価は後の彼の研究及び調査と正反対となっている。低い成績の結果、1876年、父の母校であるレイキャヴィークのLærði skólinnに入学した。ここで学んでいる間に彼の成績は急上昇した。

1880年代中頃から、健康状態は悪化した。彼は心臓病の徴候がでており、腹水や一般的な病弱に苦しんだ。この病気が彼の身体を無力にしたが、心は健在で、最後の年には車いすにもかかわらず、医学に大きな貢献を行った。

1882年、コペンハーゲンに引っ越し、コペンハーゲン大学にて医学を学び、1890年、卒業した。卒業後、コペンハーゲン大学の死体解剖者(en:prosector)となった。三年後、研究に専念するためにこの仕事を辞めた。1898年、教授となり、1899年、デンマークのナイトとなった。

1893年、ニールスフィンゼンは世界で初めて太陽光線と同じ連続スペクトルを強力に放射するカーボンアーク灯を治療用に考案した。彼は、それまで不治の病とされていた尋常性狼瘡を専門的に扱う病院を開院し、光線治療法を用いて予期した通りの治療結果を収めた。この功績によりフィンゼンは、1903年ノーベル医学・生理学賞を授与される。

1896年、フィンセン研究所が設立され、彼が所長に就任した。後にコペンハーゲン大学病院に合併され、現在、タンパク質分解を専門とする癌研究所として著名である。

1903年にノーベル医学・生理学賞を授与される。

抗生物質の到来により、日光である種の疱瘡や結核を治すという治療法は使われなくなった。また、彼の科学的な研究の大部分は、今日忘れ去られている。

しかし彼が証明した日光の特定の波長が特性を回復させるという概念は、今日の癌の放射線治療に残っている。

2007年現在、人類はさまざまな波長の光についての「健康効果」を一部解明したに過ぎない。トースハウンには、彼の記念館があり、大通りの一つは彼の名前が付いている。

光による医学治療
三宅 養三
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光の医学―光と色がもたらす癒しのメカニズム
ジェイコブ リバーマン,Jacob Liberman,飯村 大助
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