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私たちの胃や腸などの消化管の中には食べ物を溶かす、消化液が24時間はたらいている。消化液は、食べ物を簡単に消化してしまうのになぜ自分の消化管は消化されないのだろう?

胃液の場合、胃の壁を守る粘液が胃液に消化されないように守る働きがある。胃の中では、攻撃するものと防御するものがバランスよく働いて活動しているのである。

胃液はタンパク質しか消化しないが、膵液はどうだろう?膵液はタンパク質、脂肪、炭水化物のすべてを消化する、最も強力な消化液だ。

膵臓で作られる膵液は、肝臓で作られるアルカリ性の胆汁と十二指腸中で混ざり、胃で酸性になった食べ物を中和する。そして、化学的に分解し小腸で吸収されやすい状態に変える。

ここでも膵液は膵臓を消化しないように巧妙な手段を用意している。消化酵素の多くは活性を持たない前駆体(例えばキモトリプシノーゲン)として分泌され、これが胃液中のペプシンや小腸上皮の刷子縁に存在するペプチダーゼの働きで部分分解されて、活性を持った酵素(例えばキモトリプシン)となる。

これは、強力な分解酵素である膵液の酵素によって膵臓自身が消化されてしまわないようにするためだと考えられている。

愛知県がんセンター研究所では、お酒を飲むとすぐ赤くなる人は膵臓がんになるリスクが1.44倍になるという調査結果を発表した。

アルコールはアセトアルデヒドに分解されついで酢酸に分解されるが、赤くなる人は発がん性のあるアセトアルデヒドを分解する酵素がないためだと考えられる。

今日は「膵臓」について調べる。(参考HP Wikipedia) 

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飲むと赤ら顔、膵臓がんのリスク1・44倍


酒を飲むと顔が赤くなる人は、そうでない人に比べて、膵臓(すいぞう)がんになるリスクが1・44倍高いことが、愛知県がんセンター研究所(名古屋市)の調査で分かった。

アルコールを体内で分解する酵素の遺伝子タイプの違いによるもので、同研究所の松尾恵太郎主任研究員(がん疫学)は「飲酒後に顔が赤くなる人は、口腔(こうくう)がんやいん頭がんのリスクも高くなる。顔が赤くなるのは体内からの注意信号だと思って、飲酒を控えた方がいい」と助言している。

飲んだアルコールは体内でまず、発がん性が指摘されているアセトアルデヒドに分解され、次に酢酸へと分解されていく。松尾主任研究員らは、このアセトアルデヒドを分解する能力が、酵素の遺伝子タイプによって三つに分かれることに着目。2001〜05年に同センターを訪れた膵臓がん患者138人と、がんではない1373人の酵素の遺伝子タイプと飲酒との関係を調べた。(2007年10月4日 読売新聞)


膵臓とは何か?


膵臓(すいぞう)(英pancreas)とは、セキツイ動物の器官のひとつで、膵液と呼ばれる消化酵素を含む液体を分泌し、それを消化管に送り込む外分泌腺である。

魚類以外の膵臓の中には、ランゲルハンス島(らんげるはんすとう)と呼ばれる球状に小さな細胞の集塊が無数に散らばっている。ランゲルハンス島は、1個1個が微小な臓器と考えられ、インスリン、グルカゴンなどのホルモンを血液中に分泌する内分泌腺である。

したがって膵臓全体として見ると、両生類以上の動物の膵臓は、2つの機能を持つといえる。

内分泌機能 - いくつかのホルモンを分泌する内分泌器
外分泌機能 - 膵液を小腸(十二指腸)に分泌する消化器

ヒトの膵臓は、成人で長さ15 cm程度の右側が太く左側が細いくさび型の臓器である。 

ランゲルハンス島とはなにか?


ランゲルハンス島を、膵臓の内分泌部とも呼び、これに対し、ランゲルハンス島でない部分(膵液を分泌する部分)を外分泌部とも呼ぶ。(ただし、魚類では、ランゲルハンス島は、膵臓とは別の場所に分かれて存在しているので、魚類の膵臓は、内分泌腺としての機能は持たない。)

膵臓の体積の95%以上は外分泌部が占める。残りがランゲルハンス島である。

膵臓のはたらきとは?


外分泌部
外分泌部の構造は、唾液腺に似ている。膵液を分泌する細胞は、十数個でひとつの腺房と呼ばれる丸い塊を構成し、その内側のせまい隙間に膵液を分泌する。腺房にはごく細い導管がつながっており、導管は次第に合流し、膵液を膵管へと導く。分泌された膵液は十二指腸乳頭部から十二指腸へと送り出される。

膵液は、この外分泌細胞の分泌液であり、腺房細胞より分泌された多種類の消化酵素を含む分泌液と、導管部より分泌されたアルカリ性の分泌液の混合物である。

消化酵素の多くは活性を持たない前駆体(例えばキモトリプシノーゲン)として分泌され、これが胃液中のペプシンや小腸上皮の刷子縁に存在するペプチダーゼの働きで部分分解される事で、活性を持った酵素(例えばキモトリプシン)となる。

これは、強力な分解酵素である膵酵素によって膵臓自身が消化されてしまわないようにする為と考えられている。膵管の閉塞による膵液のうっ滞やその他何らかの原因によって膵臓内で膵酵素が活性化されてしまうと、膵臓自身の自家消化が生じ、時に生命を脅かす程の病態である急性膵炎を生じる場合がある。

膵液中にはタンパク質分解酵素であるキモトリプシンやトリプシン、炭水化物の分解に働くアミラーゼ、脂質の分解に働くリパーゼなどが含まれており、食物の大雑把な分解に寄与する。

即ち、タンパク質やデンプンをそれぞれオリゴペプチドやマルトースまで分解する。この後の消化は小腸上皮の刷子縁に存在する酵素の役割である。膵酵素の至適pHはややアルカリ側に偏っており、膵液中の高濃度の重炭酸塩が強い酸性である胃液を中和して消化酵素の働きを助ける。  

内分泌部
膵臓中に散在するランゲルハンス島の数は、20万〜200万個程度といわれている。標本を作製してランゲルハンス島を特殊な染色法で観察すると、ランゲルハンス島を構成する細胞は、染色液による染まり方の違いから、A細胞(α細胞)、B細胞(β細胞)、D細胞(δ細胞)などに分けられる。A細胞はグルカゴン、B細胞はインスリン、D細胞はソマトスタチンを分泌する細胞である。

グルカゴンは血糖を上昇させる働きがある。インスリンはホルモンの中で唯一、血糖を低下させる働きがある。

ソマトスタチンは、ランゲルハンス島からのインスリンおよびグルカゴンの産生・分泌の抑制の他、消化管からの栄養の吸収を抑制するなどの働きがある。

膵臓がんとは? 


膵がんの90%以上は外分泌細胞から発生する。とりわけ膵管を形作る内側の細胞から発生したがんを膵管がんとよぶ。一般に膵がんといえばこの膵管がんのことをさす。

日本では毎年2万人以上の方が膵がんで亡くなる。膵がんは身体の奥深くにできるので、癌が発生しても見つけるのが非常に難しい。また、膵がんになる原因や習慣についてもよくわかっていない。さらに、早い段階では特徴的な症状もない。

このような理由で、膵がんは胃癌や大腸癌のように早期のうちに見つかるということはほとんどなく、また膵がんとわかった時にはずいぶん進行していることが多い。


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