恐竜はなぜ絶滅したか

 恐竜にはまだまだわからないことがたくさんある。恐竜は巨大隕石の落下により滅亡したとされているが、なぜ哺乳類だけが生きのびて、なぜ恐竜は小型のものまで、すべて絶滅したのかわかっていない。

 かつては恐竜が変温動物で、哺乳類より劣っていたからなどという説がまことしやかにささやかれたが、恐竜が「遅れた生物」という認識、変温動物が恒温動物に劣るという認識、恐竜が全て変温動物であったという説自体も過去のものとなっており、現在ではほとんど殆ど支持されることはない。

 また、草食恐竜の中には、巨大化したものがある。いったいどのくらいまで巨大化したのかよくわかっていない。



 今回、世界最大級の草食恐竜の化石がアルゼンチンで発見され「フタログンコサウルス・デュケイ」と名付けられた。その推定体長は30m超。以前スーパーサウルスが発見された時は60mといわれていた。しかし、スーパーサウルスの化石の一部が紛失し、この記録は怪しいものとなっている。

 これまで、恐竜の化石は全身すべて発掘されることは珍しく、一部発見されると、あとは他の化石から推定で大きさを計算してきた。

今回の化石は70%も残っており、これまでのデータよりも正確な大きさが得られた。これらのことを考えると、最大の草食恐竜の大きさはせいぜい35mぐらいではないだろうか?

今日は巨大草食恐竜と、なぜ草食恐竜が巨大化したのかを調べる。(参考HP Wikipedia) 


 体長30m超、世界最大級の恐竜化石発掘 アルゼンチン

 ブラジルとアルゼンチンの古生物学者の研究チームは、推定体長が30メートルを超える巨大な恐竜の化石を、アルゼンチンで発見したと発表した。これまで見つかった中でも世界最大級で、新種とみられるという。ロイター通信などが報じた。

 恐竜は、「フタログンコサウルス・デュケイ」と名付けられた。

 頭から尾までの長さは105〜112フィート(約32〜34メートル)と推定され、巨大な首周りが特徴。約8800万年前の白亜紀後期の地層から発見され、ティタノサウルスの一種で草食とみられている。

 発掘した研究者らによると、これまでの巨大恐竜の化石は全身の1割程度しか見つかっていないのに対し、今回は7割が見つかっており、特に脊椎(せきつい)については首から尾までが確認できた。植物や魚類も化石の中で見つかっていることから、当時の恐竜の様子を知る大きな手掛かりになると期待を寄せている。

 化石が見つかったのはアルゼンチンとチリにまたがるパタゴニア地方。今回の発掘現場の周辺は00年以来、化石の発見が相次いでいるという。 (asahi.com 2007年10月17日)

 大型草食恐竜とは何か?

 恐竜は竜盤類と鳥盤類に分かれるが、大型草食恐竜は、竜盤類の中にある獣脚類と竜脚形類のうち、竜脚形類に属する。

 竜脚形類はディプロドクス(Diplodocus)、 アパトサウルス(Apatosaurus)、 ブラキオサウルス(Brachiosaurus)などに代表される長いくびを持った非常に体の大きい草食恐竜の分類であり、プラテオサウルス(Plateoaurus)に代表される古竜脚下目(Prosauropoda)とともに竜脚形亜目の一グループである。 体長30 m超の史上最大の陸上動物を含むグループであるが、中には5 m以下の小型の種もいた。

 プラテオサウルス(Plateosaurus)は三畳紀後期に生息していた古竜脚類の恐竜。全長は約9m。最初期の大型植物食恐竜で、ドイツ、フランス、スイス、グリーンランドなど、広い範囲で発見されている。


 なぜ大型草食恐竜は巨大化したのか?

 2億年前の地上にはクジラなみに大きな動物が地上をのし歩いていた。「竜脚類」と呼ばれる恐竜だ。

 なぜこのような巨大化が可能になったのか?恐竜が誕生した頃は地殻変動が盛んな時期だったと考えられている。巨大大陸の分裂とともに火山活動が活発化し地中から大量の二酸化炭素が吹き出した

 その結果大気中の二酸化炭素濃度は現在のおよそ5倍にもなり、結果的に植物の成長が促進されたと考えられている。しかし、二酸化炭素の濃度が高い条件で育った植物は一方で窒素などの栄養分が低くなる可能性があることも分かってきた。

 そのため、植物食恐竜はその体を維持する為に大量に植物を食べること迫られた。それを消化するための巨大な消化器官を持つ必要性にも迫られた。そのことが結果的に、その体を巨大化させていったと考えられるのだ。

 また恐竜がもつ「気嚢(のう)システム」と呼ばれる、特別な呼吸システムも恐竜の巨大化を後押ししたと考えられる。気嚢と呼ばれる袋の中に酸素を大量にため込めるため、常に新鮮な酸素を体中に送ることができたと見られるのだ。

 ハツカネズミは毎日体重の12%に相当する餌を食べるが、ゾウは体重の3%しか食べない。ネズミは常に走っているため、どんどん餌を食べてエネルギーを作り出さねばならない。一方、ゾウはたいていゆっくりと歩いているので代謝が低くて済む。

 より少ないエネルギーで餌を食べることができるようにするため、首や足が長くなったと考えられる。「竜脚類の骨には鳥と同じようにたくさんの空洞がある。骨の軽量化が長い首を可能にした」とブリガムヤング大学のブルックス・ブリット博士は指摘する。


 空洞化した恐竜の骨

 カリフォルニア大学バークレー校のマシュー・ウィーデル研究員は、病気の診断などに使う医療用のCT(コンピューター断層撮影装置)で竜脚類の首の骨の構造を分析した。

 空洞化した骨首の長さが3メートルのハプロカントサウルスは骨に占める空気の割合が30%、首が4メートルのカマラサウルスは同50%、長さ12メートルのサウロポセイドンは同89%だった。

 「首が長くなるにつれて、骨の内部は細かく薄い骨で仕切られた複雑な構造になり、空気を含む割合が高くなることがわかった」とウィーデル研究員は、首の長さと骨の軽さの間に重要な関係があることを示した。

 穴が空いた骨は軽量化に役立っただけでなく、鳥のように骨の空洞部に第二の肺と呼ばれる気嚢(きのう)を持つことで、恐竜の呼吸を助けていたのではないかとする説もある。 


 
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