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1969年7月20日アポロ11号は初めて人間を月に着陸させることに成功した。月への第一歩を刻んだアポロ11号のニール・アームストロング船長の言葉 "That's one small step for a man, one giant leap for mankind."(これは一人の人間には小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ。)はあまりにも有名である。このとき記念すべき第一歩を記したのは左足である。

ところでニール・アームストロング船長からは美しい地球の姿が見えたが、その地球の位置は不思議なことにまったく動くことはなかった。月面活動中いつも同じところに地球が見えていたのである。なぜだろうか?



それは、月がいつも同じ面を地球に見せているからである。月を見ると、いつもウサギが餅つきをしている模様が見える。これは月の謎のひとつである。月面上に立つ人間からは地球は絶えずほぼ同じ位置に見え、地球が地平線から昇ってくるような「地球の出」を見ることはない。 なぜこんなことが起きるのだろうか?

科学者は仮説として、月の重力は一様ではないと考えた。だから重力の大きな面だけを地球に向けて回っているのだと...。そこで今回「かぐや」には月の重力を測定する装置を搭載。現在「おきな」「おうな」を介して月のまわりの重力を測定している。

そういうわけで、世界で初めて月からのぼる地球を撮影したのは、アポロ11号の月着陸船から降りたニール・アームストロングとエドウイン・オルドリンではなく、月を周回する指令・機械船コロンビアで待つマイケル・コリンズであった。

あれから38年、月を周回する日本の「かぐや」から10月18日、世界で初めて月に沈みゆく地球の映像がハイビジョン画像で送られてきた。とてもシャープで美しい「地球の出、地球の入」の映像である。(参考HP JAXA) 

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9月に打ち上げに成功した日本の月探査衛星「かぐや」。高度約100キロメートルで月の周りを回る軌道に乗り、本格的な月の観測を始めようとしている。約3トンもの巨大衛星に14種類の観測装置を搭載した“かぐや”は、アメリカのアポロ計画以来の大規模な月探査に挑む。

月は、最も身近な天体でありながら、どのように月が誕生したかや月の内部はどうなっているかなど、多くの謎に満ちている。“かぐや”は、レーダーで月の内部の構造を探るなど、月の謎を解き明かすための科学的データを今後1年かけて収集していく予定である。

さらに、“かぐや”にはNHKが開発した宇宙用ハイビジョンカメラが搭載されている。撮影される映像は、1970年代以来の「月からの動画」となる。もちろん、探査衛星からの月のハイビジョン撮影は、世界初の試みである。

番組では、21世紀の宇宙旅行さながらに、月から送られたハイビジョンによる最新の宇宙映像を紹介する。さらに、“かぐや”が挑む月をめぐるさまざまな謎を紹介し、月と私たちの住む地球との密接な関わりにも迫っていく。秋の夜、家族でゆったりと、美しい映像とともに、月のすべてを堪能する。 
 
宇宙航空研究開発機構とNHKは13日、月探査機「かぐや」から撮影した、月の地平へと沈みゆく地球の画像などを公開した。約38万キロから地球をハイビジョンカメラで撮影したのは世界で初めて。(NHK 2007.11.14 放映より)


アポロ11号 月面着陸の疑惑~本当に人類は月に降りたのか?~

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