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今年はインフルエンザの患者数が、東京、神奈川など首都圏で急増。今シーズンの全国流行の立ち上がりはが早く、流行の可能性が高い。この時期としては過去10年で最多の患者数であることが国立感染症研究所のまとめで分かった。

一方、米国では風邪の症状を引き起こすアデノウイルスが変化した遺伝子変異型のウイルスによって、過去1年半の間に米国で10人が亡くなったことが、米疾病対策センター(CDC)の調査でわかった。

遺伝子変異したアデノウイルスに対しては現在、効果的な治療法はなく、安静にするなどの処置が通常行われている。どのような遺伝子変異によって、症状の悪化につながっているかはまだ分かっていないという。CDCは、感染拡大の危険性があるとして各州の公衆衛生担当者などに注意を呼びかけた。

インフルエンザもウイルスであるが、アデノウイルスとはどんなウイルスだろう?

「プール熱」と聞けば、思い当たる人も多いのではないだろうか。夏場プールなどでうつるのでこうよばれるが、4〜5日40℃近い高熱がでる。予防には飛沫や接触して感染する。手洗いやうがいは欠かせない。

アデノウイルスのタイプには現在51タイプ知られており、タイプによって症状は変わる。気道炎や肺炎、胃腸炎、結膜炎、膀胱炎、発疹などを起こすことがある。アデノウイルスは、ライノウイルス等とともに、「かぜ症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられている。

風邪やインフルエンザの季節。体調管理に十分気をつけよう。 (参考HP Wikipedia・横浜市衛生研究所)

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インフルエンザ流行の兆し? 首都圏で患者急増


10月下旬に全国の定点医療機関から報告されたインフルエンザの患者数は、1施設当たり0・2人と、この時期としては過去10年で最多だったことが国立感染症研究所のまとめで9日分かった。東京、神奈川など首都圏で報告が急増。今シーズンの全国流行の立ち上がりは早い可能性がある。

感染研感染症情報センターの安井良則主任研究官は「首都圏で患者が増えると、他の地域にも感染を広げる恐れがあり要注意だ」と指摘。「予防にはワクチン接種や手洗い、うがいなどを心掛け、発熱や倦怠(けんたい)感があるときは無理に会社や学校へ行かず、医療機関で受診を」と呼び掛けている。(産経新聞 2007.11.9 )

風邪の症状、アデノウイルス変異で10人死亡…米で過去1年半に


風邪の症状を引き起こすアデノウイルスが変化した変異型のウイルスによって、過去1年半の間に米国で10人が亡くなったことが、米疾病対策センター(CDC)の調査でわかった。

CDCは、感染拡大の危険性があるとして各州の公衆衛生担当者などに注意を呼びかけた。

CDCによると、変異型のアデノウイルスは昨年5月、ニューヨーク州で生まれた新生児で初めて見つかった。新生児は脱水症状を起こし、食欲をなくして生後12日で死亡した。

オレゴン、ワシントン、テキサスの各州でも合わせて少なくとも約140人が感染したことが確認された。

アデノウイルスに対しては現在、効果的な治療法はなく、安静にするなどの処置が通常行われている。どのような遺伝子変異によって、症状の悪化につながっているかはまだ分かっていないという。(2007年11月17日23時43分  読売新聞)

インフルエンザとは?


インフルエンザウイルスによる感染症。国内で毎年1000万人前後がかかるとされる。通常の風邪は、のどの痛み、鼻水、くしゃみ、せきなどが中心で全身症状はあまりみられないが、インフルエンザは38度以上の高熱や頭痛のほか、関節痛や筋肉痛など全身の症状が突然現れるのが特徴。安静にしていれば通常、1週間程度で回復する。発症後3〜7日はほかの人に感染させる恐れがあるとされる。

アデノウイルスとは?


アデノウイルスは二重鎖直鎖状DNAウイルスで、カプシドは直径約80nmの正20面体の球形粒子をしており、エンベロープは持たない。また、アデノウイルスは、ライノウイルス等とともに、「風邪症候群」を起こす主要病原ウイルスの一つと考えられている。

人に感染するアデノウイルスは現在49種類(分類によっては51種類)が知られており、A〜Fの6群に分類され、それぞれのウイルスに番号が付けられている。どの種類がどんな病気を起こすのか、ある程度判明している。

多くのアデノウイルスは、潜伏期は5〜7日で、感染経路は便、飛沫、直接接触による。感染した場合、アデノウイルスは扁桃腺やリンパ節の中で増殖する(アデノとは扁桃腺やリンパ節を意味する言葉)。免疫がつきにくく、また、亜種多様の為、何回もかかる場合がある。

肺炎(主として3・7・21型による)プール熱(咽頭結膜熱)(主として3・4型による)流行性角結膜炎(主として8型による)出血性膀胱炎(主として11型による)急性濾胞性結膜炎(主として1・2・3・4・6・7型による)胃腸炎(主として31・40・41型による)

予防の方法は?


ハンカチ、タオルなどの貸し借りは止めて、自分専用のものか使い捨てのものを使いましょう。帰宅時、トイレの後、食事の前、自分の眼・鼻・口に触れる前と後などには、手をよく洗いましょう。 (出典:横浜衛生研究所)


 
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