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今、注目されている「iPS細胞」。さまざまな研究成果が発表されている。今回、京都大学の山中教授らのグループはマウスの肝臓や胃の細胞からiPS細胞を作ることに成功した。

山中教授らのグループは、昨年はマウスの皮膚から、先月はヒトの皮膚の細胞からのiPS細胞づくりに成功して話題になっている。今回はマウスの肝臓と胃の細胞である。

マウスとヒトではまったく違う生物である。こんなに簡単にマウスでできることが、ヒトにもできるということには不思議な感じがする。しかし、生物のゲノムで比較してみると、ヒトとチンパンジーでは97%の遺伝子が共通しているという。

そればかりか酵母でさえ約38%、ショウジョウバエでも約60%はヒト遺伝子と共通している。マウスに至っては90%が共通しているので実はかなり近い動物なのだ。外観では惑わされるが、DNAの中にこそ真実があるのかもしれない。現代の科学技術の成果である。

このことは、マウスで可能なことはヒトでも可能と考えていい。つまりヒトの肝臓や胃、おそらく体中のほとんどの細胞で「iPS細胞」ができる可能性が高いのだ。


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万能細胞、肝臓や胃の細胞からも 京大山中教授ら成功


皮膚の細胞からだけでなく、肝臓や胃の粘膜の細胞からiPS細胞(人工多能性幹細胞)を作ることに、京都大再生医科学研究所の山中伸弥教授と大学院生の青井貴之さんらがマウスを使って成功した。11日、横浜市で開かれた日本分子生物学会で発表した。同研究室が手法を開発したiPS細胞は、これまで皮膚や骨髄系の細胞からしか作製されていなかった。

青井さんらは、大人のマウスの肝臓や胃の粘膜の細胞に四つの遺伝子を導入してiPS細胞を作製。さまざまな組織の細胞への分化能力が、受精卵から作る万能細胞の代表格である胚(はい)性幹細胞(ES細胞)と同等であることを確認した。さらに、全身が肝臓や胃の粘膜由来のiPS細胞からできたマウスも誕生し、体内でも全身の細胞に分化できることが裏付けられた。 (asahi.com 2007年12月11日)

 

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