あけましておめでとうございます!科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、今年も最新科学の?に挑戦し続け、わかりやすい情報提供に努めます。
テレビでくちばしに釣り糸のからまった鳥が映っていて、目を引いた。場所は沖縄県、見城市の干潟。鳥の名はクロツラヘラサギ。絶滅危惧種である。

捕った魚が飲み込めずにもがいていた姿が、全国放送で放映されたので気づいた人も多かったと思う。その鳥を何度か生け捕りにしようと役所の方が試みていたのだが、今回ようやく保護された。通常は2kgある体重が800gしかなかったという。

こういった釣り糸がからまった鳥の多くは、見つかることもなく死んでしまうのだろう。今回はラッキーなケースだ。我々人間は様々な方法で環境を汚してきたが、釣り糸もその一つ。考えさせられる問題である。

クロツラヘラサギ(Platalea minor)とは、コウノトリ目トキ科に分類される鳥類の一種。体長は75�pほどで、ヘラサギよりもすこし小さい。全身の羽毛が白いが、夏羽では首が黄色くなり、後頭部に黄色の冠羽があらわれる。ヘラサギと似ているが、ヘラサギがくちばしの先と顔の裸出部分が黄色なのに対し、クロツラヘラサギは名前のとおりくちばしと顔がすべて黒い。

現在の個体数は1600羽前後。繁殖地は朝鮮半島北西部とみられ、日本での主な越冬地は九州・沖縄で毎年冬鳥として約100羽が記録される。。環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧(きぐ)IA(ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い)に分類されている。

関連するニュース
捕獲成功、絡んだ糸外す 沖縄のクロツラヘラサギ


環境省那覇自然環境事務所は13日、くちばしに釣り糸が絡まっていたクロツラヘラサギを沖縄県豊見城市の干潟で捕獲、糸を外すことに成功した。けがはないが衰弱しており、しばらく那覇市内の動物病院に“入院”させる。

当初はロケットを飛ばし、投網のようにネットを広げる仕掛けを使って捕獲する作戦だったが、仕掛けを設置した遊水池に寄り付かずに断念。同日午後6時20分ごろ、遊水池から約1キロ離れた別の干潟のマングローブ林で休んでいたところを、山階鳥類研究所の職員が素手で捕獲した。

糸が絡まった姿で12月に発見され、くちばしが開きにくく餌が十分にとれない状態だった。

クロツラヘラサギは世界に約1600羽しか生息しておらず、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧(きぐ)IA(ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い)に分類されている。( 2008.1.13 毎日新聞 )

クロツラヘラサギとは?


クロツラヘラサギ(黒面箆鷺、学名Platalea minor)とは、コウノトリ目トキ科に分類される鳥類の一種。世界に約1600羽しか生息しておらず、環境省のレッドデータブックでは絶滅危惧(きぐ)IA類(CR)(ごく近い将来に絶滅の危険性が極めて高い)に分類されている。

形態
体長は75�pほどで、ヘラサギよりもすこし小さい。全身の羽毛が白いが、夏羽では首が黄色くなり、後頭部に黄色の冠羽があらわれる。ヘラサギと似ているが、ヘラサギがくちばしの先と顔の裸出部分が黄色なのに対し、クロツラヘラサギは名前のとおりくちばしと顔がすべて黒い。
生態
生態はヘラサギによく似ており、干潟や水田、湿原などで、大きくてスプーンのようなくちばしを水につけて左右に振り、くちばしに触れた魚、カエル、カニ、水生昆虫などを捕食する。7月に湿地に営巣する。卵は、白地に淡い紫や褐の斑点がある。
分布
繁殖地は朝鮮半島北西部とみられ、中国南部、台湾からインドシナ半島で越冬する。日本では、九州および沖縄で毎年冬鳥として約100羽が記録される。日本で観察される個体数は1990年代半ばから少し増加している。また、日本で夏を過ごす個体例も報告されている。生息数が少なく世界的に貴重な種である。日本では「日本クロツラヘラサギネットワーク」が保護、調査研究活動を行っている。

国内のクロツラヘラサギ越冬地
現在の日本の主な越冬地は九州・沖縄で、福岡県博多湾、熊本県氷川河口、宮崎県一ツ瀬川河口、鹿児島県万之瀬川河口、鹿児島県別府川河口や沖縄県漫湖周辺などです。1995年ころは、10羽以上越冬する場所は博多湾今津干潟だけでしたが、ここ数年は越冬地が拡大し、合計すると約150羽前後が干潟や河口部で越冬しています。

1995年7月、クロツラヘラサギ研究の第一人者である朝鮮大学校の鄭鐘烈教授は繁殖地の朝鮮半島西岸のトク島で繁殖したヒナにプラスチック製の足輪をつけ標識調査を実施されました。その個体は、同年の11月5日に鹿児島県出水市高尾野町の干拓地で発見され、クロツラヘラサギが朝鮮半島を南下する経路で日本(九州)に渡ってくることが確認されました。

クロツラヘラサギの危機
九州最大の越冬地は、福岡市の博多湾です。ここでは今津干潟、博多湾人工島を中心に、例年合わせて30羽以上のクロツラヘラサギが越冬しています。しかし人工島埋め立ての進捗によってクロツラヘラサギが利用している擬似的湿地がなくなる危険が迫っています。また八代市の氷川河口の越冬地でも新幹線の建設が進んでおり、生息地の保全が心配されています。

また、世界最大の越冬地は台湾の會文渓河口です。600羽?800羽が観察されています。養魚場や水域からなる約1000haが生息地になっています。しかし03年暮れには、ボツリヌス菌によると思われる集団感染で約70羽が死亡しました。(出典:日本クロツラヘラサギネットワークより)

絶滅危惧種とは?


さまざまな要因により個体数が減少し絶滅の危機に瀕している種・亜種を指す。進化の過程では絶滅することも自然のプロセスだが、今日の絶滅は、自然のプロセスとはまったく異なり、さまざまな人間活動の影響のもと、かつてない速さと規模で進んでおり、絶滅の防止は地球環境保全上の重要な課題となっている。

絶滅危惧種カテゴリー
絶滅のおそれのある種のリスト(レッドリスト)あるいはそれを掲載した「レッドデータブック」を作成する際に、種ごとの危険性のランクづけに採用される基準。絶滅危惧種カテゴリーともいわれる。

各カテゴリーの名称は、
・絶滅(Extinct; EX
・野生絶滅(Extinct in the Wild; EW
・絶滅危惧I類CR+EN
 −絶滅危惧IA類(Critically Endangered; CR
 −絶滅危惧IB類(Endangered; EN
・絶滅危惧II類(Vulnerable; VU
・準絶滅危惧(Near Threatened; NT
・情報不足(Data Deficient; DD
・附属資料:絶滅のおそれのある地域個体群(Local Population; LP
絶滅危惧I類のうち、数値基準によりさらに評価が可能な種については絶滅危惧IA類(CR)及びIB類(EN)に区分することとしている。また、上記のうちCR、EN、VUを“絶滅のおそれのある種”としている。(出典:EICネットワーク)


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