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地球温暖化のため、南方で伝染する感染症が、将来日本にも広まる可能性が指摘されている。政府は現在症状が見られない感染症に対しても、その対策を考える必要がある。

エボラ出血熱に有効な治療方法はなく、致死率は50〜90%に上る。アフリカ中央部や西アフリカで見られる熱帯性の病気である。病原体はエボラウイルスであるが、自然界での宿主や媒介する動物については全く不明である。

2002年4月、世界保健機関(WHO)は、ガボン北部に生息するニシローランドゴリラの死体からウイルスを発見した。エボラ出血熱の流行地帯に暮らす人々は、ゴリラやサルなどの野生生物を食用とする習慣があり、野生動物の死体に触れることで感染すると思われる。

2003年、隣国のコンゴ共和国でエボラ出血熱が発生した際には、人間への感染と同時にゴリラにも多数の感染例が報告され、2002年から2005年の間に約5,500匹ものゴリラが死亡したと報告した。

2007年9月12日に発表されたIUCNレッドリストでは、エボラ出血熱による激減および密猟のため、ニシゴリラは最も絶滅危険度の高い Critically Endangered (絶滅寸前)に分類されている。

エボラウイルスは危険度が高いため、限られた施設でしか扱えない。そのためなかなか研究が進んでいなかった。

今回、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らのグループがウイルスを遺伝子操作することで無毒化することに成功した。このウイルスを使えば、より安全に実験ができ、治療薬やワクチンの開発への進展が期待される。 (参考HP Wikipedia・IDSC)

関連するニュース
エボラウイルスの無毒化に成功 東大グループ


感染すると致死率の高いエボラ出血熱の原因となるエボラウイルスを遺伝子操作で無毒化することに、東京大医科学研究所の河岡義裕教授らのグループが成功した。22日付の米科学アカデミー紀要(電子版)に発表した。

河岡教授らは、エボラウイルスの八つの遺伝子のうち、増殖に欠かせないVP30という遺伝子を取り除いたウイルスを作った。ヒトには感染せず、この遺伝子を実験用のサルの細胞に組み込むと作ったウイルスが増殖することを確認。ウイルス自体の性質は変わらないという。

エボラウイルスは危険度が高いため、限られた施設でしか扱えない。このウイルスを使えば、より安全に実験ができ、治療薬やワクチンの開発の進展が期待される。

アフリカで散発的に流行が起こるエボラ出血熱は患者の血液などから感染し、致死率は50〜90%に上る。発熱や下痢が激しく、体中から出血しやすくなり多臓器不全を起こす。( asahi.com 2008年01月23日 )

エボラ出血熱とは?


エボラ出血熱はエボラウイルスによる急性熱性疾患であり、ラッサ熱、マールブルグ病、クリミア・コンゴ出血熱とともに、ウイルス性出血熱(Viral Hemorrhagic Fever :VHF)の一疾患である。

最も重要な特徴は、血液や体液との接触によりヒトからヒトへ感染が拡大し、多数の死者を出す流行を起こすことであり、しばしば注目を浴びている。2000年10月にウガンダ北方のグルで流行があったときに日本人専門家が派遣されたことは耳新しい。自然界の宿主が今もって不明なことからも、今後の発生が危惧される。

疫学


エボラ出血熱は現在まで、コートジボアールを除けばアフリカの中央部でのみ発生している。ラッサ熱では自然宿主がマストミス(齧歯類)であることがわかっているが、エボラ出血熱の場合は患者の発 生があるたびに周辺で生態調査が行われているにもかかわらず、自然宿主の特定には至ってはいない。

1995年のキクウイットでの発生の際に、ヒトでの発生が終焉した後、昆虫、ネズミ類、サル類等の血液、組織等5万検体にわたり調査されたが、エボラウイルスのウイルスも遺伝子も抗体も見つかってはいない。ただし、コウモリの一種ではウイルスを接種しても病気を発症しなかったことから、自然宿主ではないかと疑われている。ヒトでの発生に係るエピソードは過去12 回ある。

治療・予防法


感染予防のためのワクチンはない。治療は対症療法のみである。抗体が検出されるようになると急速に回復に向かう。感染者や検体と接触した人のみに対応すれば十分で、疑い患者の血液等を素手で触れないこと(手袋を必ず使用する)が重要である。空気感染はないとされているが、飛沫感染は否定できない。

出典:感染症状法センター
 → http://idsc.nih.go.jp/idwr/kansen/k02_g2/k02_32/k02_32.html
 

謎の感染症が人類を襲う
藤田 紘一郎
PHP研究所

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