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梅毒は性病として知られている。全身のリンパ節が腫れる他に、発熱、倦怠感、関節痛などの症状がでる。 バラ疹と呼ばれる特徴的な全身性発疹が現れることがある。感染後3〜10年には、ゴムのような腫瘍(ゴム腫)が発生する。こうなると治療は不可能である。

抗生物質のない時代は確実な治療法はなく、多くの死者を出した。慢性化して障害をかかえたまま苦しむ者も多かったが、現在ではペニシリンなどの抗生物質が発見され、早期に治療すれば全快する。

梅毒が歴史上に突発的に現われたのは15世紀末で、この病気の由来については謎が多かった。今回米エモリー大のチームが、世界各地の梅毒トレポネーマ26種類の遺伝子を解析。微妙な違いをもとにそれぞれの系統を探った結果、梅毒は数百年前に南米で人間の感染症として最初に出現したことがわかった。

この結果、欧州で最初に梅毒が流行した原因は、コロンブスの率いた探検隊員がアメリカから持ち帰ったという説が確実になった。  流行した時期がコロンブス隊が新大陸に到着した1492年の数年後だったことや、「隊員が梅毒らしき症状で苦しんだ」といった記録などの状況証拠もある。

病原体
病原体は梅毒トレポネーマ という細菌である。トレポネーマは、スピロヘータという細菌のなかまで、自然環境のいたるところに見られる常在菌の一種でもある。以前はその変わった形から真正細菌とは異なる別の微生物として考えられていた。その後、研究が進むにつれて真正細菌の一グループをなすものであることが判明した。一部のスピロヘータはヒトに対して病原性を持つものがあり、梅毒、回帰熱、ライム病などの病原体がこれに該当する。

細菌の形態
細菌の形態には、球型のもの(球菌)や棒状のもの(桿菌)の他に、桿菌と同様に細長い菌体がらせん形になったものが存在し、これらはらせん菌と総称される。

らせん菌はその回転数から、(1) 回転数が1回程度のもの、(2) 2-3回のもの、(3)5回以上(-数百回)のものに区別される。(1)に該当するものにはコレラ菌などのビブリオ属が、(2)に該当するものにはスピリルム、カンピロバクター、ヘリコバクターが挙げられ、(3)に該当する細くて回転数の多いものが俗にスピロヘータと総称される。(出典:Wikipedia)  

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コロンブス隊、欧州に梅毒持ち込む 米大、通説裏付け


梅毒を欧州に持ち込んだのは、15世紀に新大陸を探検したコロンブス隊だった――。病原体の梅毒トレポネーマの遺伝子解析をもとに、米エモリー大のチームが「通説」を裏付ける論文を米電子版科学誌に発表した。

梅毒については、「古くから欧州に存在していた」という説もあって、コロンブス隊が持ち込んだという「通説」との間で論争があった。

研究チームは、世界各地の梅毒トレポネーマ26種類の遺伝子を解析。微妙な違いをもとにそれぞれの系統を探った結果、梅毒はそれほど古くない時期に南米で人間の感染症として最初に出現したことがわかった。古くから欧州に存在していたとは考えにくいという。

欧州で最初に梅毒が流行したのがコロンブス隊が新大陸に到着した1492年の数年後だったことや、「隊員が梅毒らしき症状で苦しんだ」といった記録などの状況証拠もあるため、研究チームは「通説」は正しいと指摘した。(asahi.com 2008年01月23日)

梅毒とは何か?


梅毒(英:Syphilis)は、スピロヘータの一種である梅毒トレポネーマ (Treponema Pallidum) によって発生する感染症、性病である。

梅毒が歴史上に突発的に現われたのは15世紀末であり、そのため本病の由来については謎が多かった。

今回の発見で、1492年アメリカ大陸を発見したコロンブスの率いた探検隊員がアメリカ上陸時に原住民女性と交わって感染し、ヨーロッパに持ち帰り、以後世界に蔓延したとする通説が有力になった。

日本では1512年に記録上に初めて登場している。交通の未発達な時代にもかかわらず、コロンブスによるヨーロッパへの伝播からわずか20年でほぼ地球を一周した事になる。人は昔から交流する動物だったのだ。

抗生物質のない時代は確実な治療法はなく、多くの死者を出した。慢性化して障害をかかえたまま苦しむ者も多かったが、現在ではペニシリンなどの抗生物質が発見され、早期に治療すれば全快する。梅毒トレポネーマは抗生物質への耐性は獲得していない。罹患患者も減少しているが、根絶された訳ではない。(参考:Wikipedia)  
 

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