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2月4日立春を過ぎたというのに昨晩は雪が降った。朝、外に出て一面白くなっていたので気が付いた。陽が差すと春の気配を感じるが、まだまだ寒い日が続く。

ところで、雪や雨はどうして降るのだろう?

空気中の水蒸気が上昇して、冷やされ、雨粒や氷の粒になる。しかし冷えるだけでは雲はできない。空気中にエアロゾル(浮遊粉塵)と呼ばれる核になる粒子が必要だ水の粒はこの核のまわりに集まることが知られている。

雲を製造することは簡単だ。熱湯から立ち上る湯気、ドライアイスや氷から流れ落ちるような白い冷気、冬の寒い日に白くなる吐いた息、工場や排気などから出る白い蒸気なども、雲だといえる。



フラスコなど密閉可能な容器の中を少し濡らし、線香の煙などの凝結核を充満させて密閉し、ポンプなどで気圧を下げると、減圧冷却によって中の温度が露点を下回って凝結をはじめ、雲ができる。

線香の煙の有無により雲のでき方か違うので、凝結核の存在が必要なことがわかる。この実験は学校の理科の実験で広く行われている。 

NASAの研究で、人間活動で発生した大気汚染物質が雲をつくる凝結核となり、毎日の天気に影響していることを明らかにした。

日本では、お天気キャスターの森田正光さんらが「首都圏では金曜日に雨が多く、週の前半は寒い」ことを8年前に発見している。都市部では平日、大気汚染物質やエアコンや自動車などからの放熱量が増えることが雨雲をつくる原因になると考えられている。

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人間活動で発生した大気汚染物質が毎日の天気に影響している可能性が高いことが、米航空宇宙局(NASA)の研究で明らかになった。

大気中の粒子が雨をつくる核になるため、米南東部では夏、週半ばに雨が多いという。

人工衛星で1998〜2005年に観測した南東部全域の降雨量を分析したところ、火曜から木曜までが多く、土曜から月曜までは少なかった。暴風雨が発達しやすい午後に限ると、最も多い火曜日の降雨量は最も少ない土曜日の1・8倍もあった。

さらに、米環境保護局(EPA)が収集した大気中の粒子量データも分析した結果、やはり週の半ばに多かった。粒子は、雨雲の成長を阻む場合もあるとされるが、研究チームは「夏の南東部のように、暴風雨の発生条件がすでに整っている所では、粒子が高く上昇し、雲の成長を促進する」とみている。

日本では、お天気キャスターの森田正光さんらが8年前、「首都圏では金曜日に雨が多く、週の前半は寒い」ことを発見。平日に粒子や放熱量が増えることが原因と推定されている。(2008年2月5日 読売新聞)

エアロゾルとは?


エアロゾルとは浮遊粉塵(ふゆうふんじん)とも呼ばれ、気体中に浮遊している状態の微小粒子を指す。大気粉塵、エーロゾル、エアゾール(aerosol)とも呼ばれる。

火山、砂塵嵐、森林・草地火災、植物の生命活動、海面からのしぶきなどの自然現象により生じるものもあるが、化石燃料の燃焼や、森林面積を大きく変えるような人間の活動は、より多くの浮遊粉塵を生成する。地球全体で平均すると、大気中に存在する浮遊粉塵の約10%が人間の活動によって生成されたものである。 浮遊粉塵の粒径は、nmのオーダから100μm程度まで広がっており、その分布は対数正規分布となることが多い。(出典:Wikipedia)
 

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