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地球温暖化対策にバイオ燃料をつくるため、大豆やトウモロコシを植えるため、森林を伐採することがかえって温暖化に拍車をかけている。

この問題を米国の環境保護団体「ネイチャー・コンサーバンシー」とミネソタ大学の共同チームが数値化し計算した。その結果、森林伐採することで森が蓄えていた炭素が大量の二酸化炭素(CO2)として放出され、数十年から数百年後まではCO2抑制効果が出ないということがわかった。

試算の結果、元を取るのに時間がかかるのは、インドネシアやマレーシアの泥炭地。この森林を伐採し、パームやしの畑に変える場合で423年。ブラジルの熱帯林を大豆畑にした場合は319年、米国中部の草原をトウモロコシ畑に変えた場合でも93年かかる。

これらの期間に達するまでは、化石燃料を使う場合よりもCO2の排出量が総計で多くなり、地球温暖化を促進するという。(2008年2月8日 読売新聞より)

こうした状況を打開すべく、ブラジルでは違法伐採の取り締まりに、日本の地球観測衛星「だいち」を使う。「だいち」は夜でも曇りでも地上を観測できる能力があり、ブラジル政府が期待を寄せている。日本政府は途上国援助(ODA)の枠組みで支援するという。

衛星写真を見ると、ブラジルのパラ州を東西に走るアマゾン横断道路(トランスアマゾニカ)と、その周りに魚の骨のように広がる熱帯雨林の伐採跡「フィッシュボーン」が観察できる。

アマゾンの熱帯雨林は全世界の熱帯雨林の30%を占め、二酸化炭素を取り込み、酸素を作りだす「地球の肺」の役割を果たしてきた。しかし過去20年間、毎年四国とほぼ同じ面積の1万7千km 2 が消失し続けていると言われている。

1960年代にブラジルでは、農民のアマゾンへの入植を積極的に勧め、原生林を伐採して全長5,500kmに及ぶアマゾン横断道路を建設した。入植者は、農地を開くために伐採を繰り返し、地味がなくなった土地は野焼きされ牧場として開発されました。このようにして、熱帯雨林は道路沿いから次第に消失していき、画像に見られるような「フィッシュボーン」のパターンが作られてきた。

現在では、ブラジル政府による森林保全施策が進められているものの、伐採や野焼きも依然として続けられている。アマゾンに住む農民たちにとって、伐採や野焼きは生活の手段であり、土地を整えるための基本的な農業技術のひとつである。

発展途上国に森林伐採させることなく、経済的に自立させ、しかも地球温暖化を減速させる方法はないものだろうか?

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アマゾンの違法伐採、衛星「だいち」が監視へ


ブラジル・アマゾンの熱帯雨林で横行する違法伐採の監視に、日本の地球観測衛星「だいち」が一役買う。夜でも曇りでも地上を観測できる能力にブラジル政府が期待を寄せ、支援を要請していた。日本政府は途上国援助(ODA)の枠組みで支援する方針だ。
 
アマゾンの違法伐採を衛星で監視 
アマゾンの熱帯雨林は世界最大だが、ブラジル国立アマゾン研究所によると、もとは約500万平方キロあったのが、この30年で約66万平方キロ失われた。過半が違法伐採によると考えられている。

ブラジル政府は違法伐採の摘発に力を入れ、03年からは早期発見のため各国衛星による地上の写真を活用。05、06年と森林消失面積が減って一定の成果を上げてきたが、07年になって再び伐採が急増した。通常の衛星は晴天の日中しか地上を撮影できず、雨期の10月から4月を狙う違法伐採者も増えてきた。

これに対し、06年に打ち上げられた「だいち」は電波を地表に向けて発射し反射波で地上の様子をとらえるセンサーを備える。夜も撮影できるほか、雨雲も「透視」可能で、1年を通して違法伐採の発見に使える。

「だいち」の特長に関心を持ったブラジル政府からの支援要請を受け、日本側は「だいち」のデータを観測後10日以内に提供することになった。またODAで画像データ処理の技術研修をするほか、地方警察への情報伝達の仕組みを整備するなどの計画がまとまった。08年度から3年間で2億円程度の支援を予定する。5月にも調査団を派遣し詳細を決める。

ブラジル環境省のウンベルト・メスキータ部長は「違法伐採取り締まりには『だいち』の画像利用が不可欠だ。日本の協力に期待は大きい」という。 ( 2008年02月10日 asahi.com )
 

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