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南海トラフとは、東海から紀伊半島そして四国、九州の沖合海底に存在する水深4,000m級の深い溝(トラフ)のことである。その全長は1,000kmを超える。この場所では海側のプレート(フィリピン海プレート)が陸のプレート(ユーラシアプレート)の下にもぐり込んでおり、非常に活発で大規模な活断層である。

南海トラフの各所では、東海地震、東南海地震、南海地震などのマグニチュード(M)8クラスの巨大地震が約百年ごとに発生している。これは過去の史料に記述されているものから求めたもので、過去500年間で南海地震と特定できたのは4回あり、1605年以降の4回の地震の発生間隔は、92.0年から147.2年までの範囲にあった。その平均発生間隔は114.0年(約百年)と求められる。次に、最近南海トラフで起きた地震をあげる。

1854年には東海沖で安政東海地震(M8.4)が起きている。
1994年には紀伊半島南東沖を震源とする東南海地震(M7.9)が発生。
1946年には同じく紀伊半島南方沖の南海地震(M8.0)が起きている。

このうち東海沖では1854年12月23日の安政東海地震以来150年以上経過しており、次の東海地震の発生が今、最も危険性が高くなっている。ちなみに1923年の関東大震災は相模トラフで起きた海溝型地震であり、南海トラフとは別の話になる。

海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が紀伊半島沖の熊野灘の「南海トラフ」を掘削することに成功した。今回はちょうどフィリピン海プレートがユーラシアプレートの下にもぐり込む境界付近の浅い部分のコアが採取できた。

浅い領域の境界面は地震の震源域ではないが、津波の発生原因となった断層が採取された可能性があり、津波が起きる過程の解明につながるという。掘削計画は、11年まで予定されていて、その中には海底深い震源付近の掘削も予定されている。

また、「南海トラフ」の海底下には未来のエネルギー源になり得る膨大な量のメタンが眠っている。トラフや海溝には有機物が集まりやすく有機物をメタンに変えるメタン生成菌など、未知の微生物が潜んでいる可能性があり、世界中の様々な分野の研究者がこのプロジェクト(統合国際深海掘削計画 IODP)に参加している。(参考HP JAMSTEC)

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地球深部探査「ちきゅう」帰港 南海トラフの地質採取


紀伊半島沖の熊野灘で巨大地震の震源域「南海トラフ」を掘削していた海洋研究開発機構の地球深部探査船「ちきゅう」が和歌山・新宮港に帰港。6日、採取したコアと呼ばれる地質試料を公開した。南海トラフの断層面の地質も採取、津波の発生過程を調べる手がかりになるという。

昨年9月に始まった航海は、新宮港の南東約60キロの熊野灘で実施。延べ約8000メートル分の試料を採取した。南海トラフは海側のプレートが陸側のプレートの下に沈み込む境界で、その浅い部分のコアも採取できた。

「ちきゅう」は5日に航海を終え、新宮港に帰港していた。13日に高知新港(高知市)に入り、同機構の高知コアセンターに試料を降ろす予定。

掘削は、11年まで計画されており、繰り返し起きてきた巨大地震のなぞに迫る試料を採取する。

首席研究者の木村学・東大教授(構造地質学)は「浅い領域の境界面は地震の震源域ではないとされるが、津波の発生原因となった断層が採取された可能性がある。津波が起きる過程の解明につながる」と話している。

9日午前9時から新宮市民会館で研究者らが成果を報告するシンポジウムがある。また、10、11の両日午前10〜午後3時、「ちきゅう」の一般公開がある。入場無料。天候の悪化などで中止もある。問い合わせは新宮市商工観光課(0735・23・3333)へ。 ( asahi.com 2008年02月06日 )
 

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