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ウミタナゴ(Ditrema temmincki)は、スズキ目ウミタナゴ科に分類される魚類の一種。

日本各地の沿岸にすむが、東北太平洋側に大型が多い。魚類では珍しく、胎生で、晩春から初夏にかけて20〜30尾の胎児を産む。塩分濃度の高い磯の藻が生えているような所を好み、また、内湾の防波堤の近くにもいる。地域によって多少差があるが、晩秋から岸近くにやってきて産卵の終わる初夏に深場へ去る。

冬の防波堤での玉ウキ釣りの対象魚として親しまれており、漁港に係留してある漁船の下などに群れていることが多く、場所によっては魚影を見ることが出来る。アオイソメやオキアミ等を餌に使って釣る。

口が小さく、アタリがわかりにくいため、遅あわせでややコツがいる。 ウミタナゴではコマセが必携品。アミを少しずつポイントにまいて魚を寄せる。コマセがないと釣りにならないから注意。

料理としては、胎生のため安産の「おまじない」として食べる地方もある。身は淡白な白身で小骨が多い。 塩焼きがオーソドックス。他に素揚げ、煮物、刺身でも食べる。

このように身近な魚であるが、中坊徹次・京都大教授(魚類学)らの調査で 実際は「アカタナゴ」「ウミタナゴ」「マタナゴ」の3種類に分かれることがわかった。昔から食べられていた魚が3種類もあったというのは珍しい。

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ウミタナゴ、実は3種類 京大教授ら調査・分類


海釣りファンに親しまれ、塩焼きにして食べることが多い「ウミタナゴ」は、実際は「アカタナゴ」「ウミタナゴ」「マタナゴ」の3種類に分かれることが、中坊徹次・京都大教授(魚類学)らの調査でわかった。日本の英文魚類学専門誌に発表した。食卓にのぼる魚について新たに分類の見直しが行われるのは珍しいという。

ウミタナゴの新たな分類
 
ウミタナゴはシーボルトが「日本動物誌」で紹介し、1853年に正式に学名がつけられた。北海道中部以南の日本各地と朝鮮半島にすみ、体長は20センチ前後。体は銀色のものが多いが、中坊教授は15年ほど前、徳島県内の漁港で、体色が赤みを帯びたウミタナゴが水揚げされているのを見て「ウミタナゴは1種類ではないのではないか」との疑問を抱いた。環境生物研究所の片渕弘志・副研究員と共同で、全国各地と朝鮮半島から約300匹の標本を集め、ひれの形やうろこの数などを詳しく調べた。

その結果、ウミタナゴは、一つの種(アカタナゴ)と二つの亜種(マタナゴ、ウミタナゴ)に分類できることがわかった。アカタナゴとマタナゴは関東地方から南の太平洋沿岸、ウミタナゴは日本海側を中心に分布していた。えらぶたにある黒い斑点の数は、マタナゴは1個、ウミタナゴは2個で、一般の人が区別する上でのポイントになるという。 ( asahi.com 2008年02月06日 )
 

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