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地球温暖化による海面上昇でツバルやモルジブ、マーシャルといった島々が消えてなくなることが心配されている。また、ヴェネツィアなどの都市、東京やオランダ、バングラデシュの一部などのように、海岸沿いに海抜以下の地域を有する諸国や都市にとっても重要な課題となっている。

ところで、海面上昇でもないのに消える島があるという。それは何と日本。広島県東広島市安芸津町沖にあるホボロ島だ。昭和30年代には高さ約22m、東西約120m、大小ふたつの岩山が並ぶ島だったが、現在は、大きいほうの岩山がきれいになくなり、高さ6mほどの小さい岩石が島の端に見えるだけとなった。

波や風による浸食ではない。どうしてこんなことになったのだろう?



広島大学・沖村雄二名誉教授らが調査した結果、ナナツバコツブムシという体長1cmほどの甲殻類 が、島内で大繁殖して無数の巣穴をほっていた。その数は島全体で、数百万匹から数千万匹も生息。大繁殖の原因は養殖用の牡蠣の排泄物が餌になったと考えられる。

さらに、ホボロ島は火山灰 や噴石が積もった「デイサイト溶結結晶凝灰岩」という、もともと風化しやすい地質構成であったため、島の浸食が異常に早く進んだことがわかった。このように、生物によって地形が変わるほど浸食された記録は、これまでほとんどなく、世界的にもめずらしい現象である。

通常、風と波による浸食では数千年から数万年かかるものを、わずか数十年で消滅させてしまう生き物の力は、まさに驚きだ。

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虫に侵食された広島県のホボロ島 広島県東広島市安芸津町の沖合約500メートルの瀬戸内海に浮かぶ無人島「ホボロ島」が、1000万匹にのぼる小さな虫に、食いつぶされようとしている。

専門家は「地形の変化は本来数千、数万年単位でないと論じられないが、島はあと100年ほどでなくなるだろう」と驚きを隠せない。

虫はナナツバコツブムシといい、体長約1センチ。島を調査している沖村雄二・広島大名誉教授(地質学)は、「海水温の上昇でプランクトンが増え、それをえさに大量発生した虫が、侵食を重ね、島全体に無数の穴が開いた」と地球温暖化の影響を指摘する。

島は、東西約90メートル、南北約35メートル。最も高い地点はかつて約22メートルあったが、今では干潮時でも6メートルの岩が西端に残るだけ。地元の丸い竹かご「ホボロ」をひっくり返したような形に見えることから名付けられた島は、満潮時には大半が水没してしまうという。(2007年11月27日13時12分  読売新聞)


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