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「メタミドホス」「ジクロルボス」高濃度の農薬が中国製ギョーザのパッケージの内側から発見されたことで、中国側の製造工程で農薬が混入した疑いが強くなった。

しかし、食品を製造した「天洋食品」はあくまで責任を否定し続けている。そうこうしているうちに、また新たな農薬が検出された。「みやぎ生協」のギョーザの袋から、猛毒の有機リン系殺虫剤「パラチオン」1・6ppmと「パラチオンメチル」1・1ppmが検出された。

そして、横浜市港北区の生活協同組合が販売している「アスパラ入り、ソースカツ」からは基準値を超える有機リン系殺虫剤「ホレート」1・2ppmが検出された。

これらの農薬は、耳かき1杯で死に至るほどの猛毒である。日本では昭和46年以降使用禁止になっている。中国で禁止になったのはつい最近だ。

日本では昭和30年代、40年代農薬が犯罪に使われたり、一家心中に使われたり、このころ小・中学生だった私は、子供心ながら「農薬とは何と恐ろしいものだ。何でそんなものを使うのだろう?」とよく思ったものだ。

そんな農薬の怖さを今、現代の中国で見ることができるのは、不思議な気持ちである。 

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耳かき1杯で致死量 新たに猛毒2種検出 みやぎ生協の中国産ギョーザ


日本生活協同組合連合会(日本生協連)は20日、昨年6月3日に中国・河北省の天洋食品が製造し、みやぎ生協(仙台市)が昨年10月に販売した「CO・OP手作り餃子」の袋から、猛毒の有機リン系殺虫剤「パラチオン」1・6ppmと「パラチオンメチル」1・1ppmを検出したと発表した。「ジクロルボス」も180ppmと高濃度が検出された。

中国製ギョーザ中毒事件に関連し、パラチオンとパラチオンメチルが検出されたのは初めて。

関係者によると、パラチオンとパラチオンメチルは日本国内では昭和46年に使用禁止になっている。中国でも平成19年から使用が禁止されたが、以前は一般的な農薬だった。

 専門家によれば、パラチオンは耳かき1杯分でも致死量になるという。厚生労働省によると、残留農薬基準はキャベツでジクロルボスが0・1ppm、パラチオンが0・3ppm、パラチオンメチルが0・2ppm。

問題のギョーザは昨年6月3日に製造されたもので、今月5日に同じ製造日で福島県のコープあいづ販売分のギョーザから、110ppmのジクロルボスが検出されたため、残っていた袋を調べていた。

同じ製造日の同商品は全国31生協に8820袋が流通したが、大半は回収されずにすでに消費されたとみられる。(産経新聞 2008.2.20 )

中国産ソースかつから基準以上の農薬「ホレート」検出


横浜市は20日、同市港北区の生活協同組合連合会ユーコープ事業連合が販売している中国産冷凍食品「レンジDEロールソースかつ アスパラ入り 200グラム8個入り」から基準値を超える有機リン系殺虫剤「ホレート」1・2ppmが検出されたと発表した。健康被害は報告されていない。

冷凍食品は中国・山東省の「山東仁木食品」製。同組合は、山東仁木食品から輸入した「れんこんのはさみ揚げ(ポーク)」「ニッキーフーズ プチ肉まん」も自主回収するという。(産経新聞 2008.2.21 )

パラチオンとは?


パラチオン (Parathion) は殺虫剤・ダニ駆除薬のひとつである。ジエチルパラチオンもしくはホリドールとも呼ばれる。純粋なものは白色結晶だが、通常、散布されるのは腐った卵やニンニクの臭いがする茶褐色の液体である。多少不安定であり、太陽光にさらすと黒ずむ。

ヒトに対する毒性
コリンエステラーゼ阻害剤として作用する。重要な酵素であるアセチルコリンエステラーゼの働きを阻害することにより、神経系を撹乱するとされる。皮膚や粘膜から、また経口摂取によっても吸収される。吸収されたパラチオンは即座に代謝されて硫黄原子が酸素原子に置き換えられたパラオキソンとなるが、これが真の毒性源である。摂取すると、頭痛、痙攣、視覚異常、嘔吐、腹痛、激しい下痢、意識喪失、震え、呼吸困難、そして肺浮腫および呼吸停止などの症状が起きる。

これらの症状は長く続くことが知られており、時には数か月にも及ぶ。一般的に知られる解毒剤はアトロピンのみであり、毎日 100 mg 以下を投与する。アトロピンはそれ自体が中毒症状を引き起こす場合があるため、一度の用量を減らして回数を増やすのがよいとされている。パラチオン中毒は、早期に発見して解毒剤や人工呼吸などの処置を施せば致死率は高くない。

呼吸困難や呼吸停止に陥った場合、低酸素症によって脳に恒久的な損傷を受ける可能性がある。また、急性中毒症から回復しても麻痺などの末梢神経障害が後遺症となることもある。パラチオンは自殺や計画的殺人に広く用いられてきた。後者の目的に使用されるのを避けるため、大部分のパラチオン製剤には警告色として青い色素が含まれている。(出典:Wikipedia)
 

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