科学大好き!アイラブサイエンス!このブログでは、最新科学の?をくわしく調べ、誰にでもわかりやすい情報提供に努めます。
2006年8月にそれまで惑星のなかまに数えられ、第9惑星とされていた冥王星が国際天文会議で、惑星からはずされたのは記憶に新しい。

冥王星は、なぜ惑星からはずされたのだろう?

理由は簡単だ。それまで惑星というものの定義がはっきりなされていなかったのだ。当時は「太陽のまわりを回っているある程度の大きな丸い天体」という漠然とした認識があった。ところが、冥王星より大きな天体が次々に発見されたことが問題になった。

そこで、惑星とは何かはっきりと定義することにしたのが、先の国際会議の目的である。結局、冥王星は惑星と小惑星の中間の準惑星 (dwarf planet) になった。また冥王星は、海王星以遠の太陽系外縁天体 (TNO) のエッジワース・カイパーベルト天体 (EKBO) の冥王星族にも属することになった。

そして「惑星の定義」によると、その大きさは、冥王星の直径2300km程度の大きさでは足りず、最低でも水星の直径4879km程度の大きさが必要とされた。

こうなると、「今後、惑星と呼ばれる大きな天体の発見される可能性はないだろう。」と考えた天文学者も多かった。

ところが先日第9惑星が発見されたというニュースを見て驚いた。その大きさは地球程度もあり、その場所は何とコンピュータの中だという。どういうことだろう?

この第9惑星は、神戸大のパトリック・S・リカフィカ研究員と向井正教授が、コンピュータによる詳細な理論計算で世界で初めて突き止めた。

ご存じの通り、第8惑星までの公転軌道はほぼ同一平面上で平らに回っている。ところが太陽系外縁天体(TNO)には、その軌道から大きくずれているものが観察されるという。

その原因は、水星から海王星までの8惑星では説明できず、新たな「惑星X」を仮想的に加えて計算することで初めて、それが可能になることがわかった。

振り返ってみると冥王星も海王星の動きから、はじめは計算で発見された天体であり、その軌道は他の惑星の軌道と比べ17°もずれていた。

計算で予測された「惑星X」の軌道は20〜40°の傾きを持ち、地球程度の大きさで、今後10年以内に発見されると予想されている。現実に地球ほど大きな惑星が実在するのだろうか?(参考HP アイラブサイエンス記事/2006/10/22

関連するニュース
海王星外側に第9番惑星の可能性、神戸大が理論予測


エリスは、冥王星の惑星除外のきっかけとなった準惑星である。太陽系9番目となる未知の惑星が海王星の外側に存在する可能性が高いことを、神戸大のパトリック・S・リカフィカ研究員と向井正教授が、詳細な理論計算で世界で初めて突き止めた。

今後、観測体制が整えば、10年以内にも発見されそうだという。この成果は、4月発行の米天文学専門誌「アストロノミカル・ジャーナル」に発表される。 太陽系の縁では、「太陽系外縁天体」と呼ばれる1100個以上の小天体が、海王星軌道の外側を回っている。

その多くは、8惑星と同じようなほぼ円形の軌道をとるが、なかにはそれと大きくずれている天体もあり、なぜそのような変則的な軌道を持つのかが大きななぞとして残されていた。

リカフィカ研究員らは、太陽系ができ始めて間もない40億年前から現在までの惑星や太陽系外縁天体の軌道の変化を、最も有力な太陽系形成理論にもとづいてコンピューターで計算した。

その結果、水星から海王星までの8惑星では変則的な外縁天体の軌道を説明できず、新たな「惑星X」を仮想的に加えて計算することで初めて、それが可能になることがわかった。

これが、惑星Xが存在することの理論的な証拠になるという。 リカフィカ研究員らによると、突き止められた惑星Xは海王星の外側にあり、長半径が150億〜260億キロ・メートルの楕円(だえん)軌道を回っている。

重さは地球の3〜7割で、この領域に多い氷と岩石でできた天体だと仮定すると、直径は、地球の約1万2700キロ・メートルに匹敵する1万〜1万6000キロ・メートルになるという。

惑星Xが太陽に最も近づく120億キロ・メートルの地点では、2006年に惑星から除外された冥王(めいおう)星と同じくらいの14・8〜17・3等の明るさで見えるはずだが、他の惑星が回る平面と20〜40度の傾きを持つため、見つからなかったらしい。 (2008年2月28日 読売新聞) 

 
新しい太陽系―新書で入門 (新潮新書 238)
渡部 潤一
新潮社

このアイテムの詳細を見る
太陽系と惑星 (シリーズ現代の天文学 第 9巻)

日本評論社

このアイテムの詳細を見る

ブログランキング・にほんブログ村へ ブログ検索 ブログランキングへ ランキング ←One Click please